「子どもが自分のことを話したり、悩みを相談してくれたりしない……」と悩んでいませんか?
「親に言っても意味がない」「どうせ聞いてくれない」と思っていると、子どもは親とのコミュニケーションに積極的になれないもの。では、どうすればよいのでしょうか。筆者は、子どもとの対話を習慣化しているママたちには次のような特徴があると感じています。
■しつけとして重要な場面でも子どもの言い分を聞く
子どもが「話したい!」と思うようになるきっかけのひとつは、「この人は自分の話をしっかり聞いてくれる」という実感を得ることです。親子の関係性ではどうしても親が子に教える場面が多くなりますが、子どもの言い分を聞かずに親の言う通りにするように伝え続けていると、子どもは「自分の考えを親に言っても、きっと聞いてくれないだろう」と感じるようになってしまいます。
お互いに意見交換をしたり、相談し合ったりできる関係性を築くためには、子どもの考えに耳を傾けることが当たり前の環境を作ることが大切です。とくに、しつけの場面ではそのことを除外して考えがちですから、意識して行うとよいでしょう。
■何でもない会話ができる時間を作る
一緒にショッピングに出かける、ジョギングやハイキングをするなど、何気ない会話がしやすい家族時間を過ごすことが多い家庭では、親子間の対話量が多いもの。家の中ではどうしても生活や学校、習い事の話ばかりになってしまう(雑談をする時間を設けにくい)場合は、そういった日常から離れてたわいのない話ができる時間を作るとよいでしょう。家族で協力しないと何事も進みにくいキャンプなども、対話を増やすのにオススメのアクティビティです。
■子どもの話を聞くことに徹する
子どもが小さな悩みを相談してくることがあったら、張り切って解決策を伝えたり代わりに解決してあげたりせず、子どもの話をじっくり聞いて子ども自身がどうしたいのかに気付き、行動できるように促してあげることが大切です。自分を信じて、自分の話を最後まで聞いて背中を押してくれる存在は、子どもにとって大きな安心となり、悩みがあれば話したくなる相手になるはずです。
近しい関係性であればあるほど、意識しなければ“じっくり向き合う”時間を作りにくいものです。まずは、目の前の子どもの話に耳を傾けて最後まで聞き、受け止めることを実践してみると、そういった時間を増やすヒントも得やすいですよ。
(Nao Kiyota)