集中力が切れたときや疲れたときには「甘いものを食べる」という解決法をご存知の方や、実践している方は多いのではないでしょうか。でも実はこの方法、疲れや集中力を取り戻せるとは限らないのです。
■空腹時の糖質摂取は血糖値を急上昇させる
長時間仕事をしてその集中が切れてきた、疲れてきたという場合は、“空腹時”であることが多いものです。そのタイミングで甘いお菓子を食べると血糖値が急上昇しやすく、体内は上がった血糖値を下げることで忙しくなるため脳に十分に栄養が運ばれにくくなり、眠気を感じやすくなってしまいます。
■糖質だけでは栄養不足
脳や体のエネルギー源として糖質はとても重要な栄養素ですが、そればかりに偏っては、代謝が低下して疲れやすく、集中力を高めにくくなってしまいます。疲れを感じたときや集中力を高めたいときに糖質を意識して摂取するのではなく、日々の食事で栄養バランスを整えておくことが重要だということです。食事で栄養を摂り入れておけば、補給にエネルギーを割く必要がなくなり、間食でパフォーマンスを下げてしまうことも防ぎやすくなります。
■疲労を回復して集中力を高める間食のポイント
とはいえ、しっかり食事をしていても、疲れや集中力の低下を感じることはありますよね。そんな場合は、血糖値の急激な上昇を防ぎやすい食べ物を取り入れて気持ちを切り替えましょう。糖質だけでなく食物繊維やビタミン、ミネラル類を豊富に摂取できる果物やナッツ類、血糖値の上がりにくいビターチョコレートなどがオススメです。
疲労を回復させ、勉強や仕事への集中力を高めたいときには、血糖値を上昇させにくい間食で食べ過ぎないことが重要です。胃腸が忙しなく脳に血液が回らない状態になることを避ける工夫で、パフォーマンスを高めましょう。
(Nao Kiyota)