俳優・武田鉄矢が5月29日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演し、お笑いコンビ・ダウンタウンの浜田雅功との初対面を振り返った。
この日の番組では、“鬼マナー講師”として知られる平林都氏による、関西弁でのキツめの言葉遣いが一部で反感を買った騒動について取り上げた。
NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」におけるひと幕で、平林氏の女性スタッフに対する食事マナーの指導が“パワハラ”だとして物議を醸したのだが、武田も今回の件には「言葉がちょっと強いなとは思いました」と感想。「今は特に、不機嫌な言葉遣いに対して、ちょっと世の中、敏感ですよね。場所を間違えると、とんでもない怒りを買うことはありますね」と私見を述べた。
すると、話題は、同じく荒々しい関西弁を使ってきた浜田のツッコミに波及。MCの東野幸治が「浜田さんはキツく言った後、すごく大きな口を開けて笑うんですよ。あれがスゴい可愛く映るというか。全て許される」と指摘したところ、武田は「最初に会って話した時は『この野郎!』と思いましたよね」と初対面での印象を語ったのだ。
武田は相方・松本人志を指し、「こっちは大人しかったから、(余計に浜田のことを)『この野郎、態度デカいな』と思って」と回想。その松本から「でも、気が付いたら許してしまう」と指摘されると、武田は「それはあの笑顔ですよね。それにあの人、上手いじゃないですか、フォローが。全部終わった後に、スーッと来て、『えらい、すんません』って言ってスーッと行く。タイミングいいんですよ。“ああ、芸なのか!”って」と、浜田を許せてしまう理由を説明していた。
「かつて、『俺を叩くのは浜ちゃんくらい』と語っていたタレント・志村けんさんについても、浜田はいきなり叩くのではなく、本番前に楽屋で気さくに世間話をしつつ、『本番入ったら、失礼なこともあるかと思いますけど、すいません』と断りを入れていたと告白。また、志村さんもかねてよりそんな浜田の礼儀正しさを絶賛しており、確固たる信頼関係を築いていたようです。武田もまた、初対面時の悪印象を覆すような“可愛さ”があることを認めており、ネットにも『究極の人たらしの浜ちゃん』『可愛げアリの最高峰』『浜ちゃんはプロだからね。不快に感じさせないから長く一線で活躍しているのだと思う』など、懐に入る浜田の巧みさを称える反応が並びました。どんな大御所でも最後には虜にさせてしまう魅力があるようです」(テレビ誌ライター)
ダウンタウンが長くお笑い界のトップに君臨できているのは、松本の才能に加え、浜田の処世術も大きく貢献していると言えそうだ。
(木村慎吾)