10%前後の堅調なスタートを切った作品の多い今期の連続ドラマにあって、完全に出遅れてしまった作品が「神の舌を持つ男」(TBS系)だ。
舌に触れた空気、温泉などの成分が瞬時にわかるという特殊な能力を持つ、向井理演じる主人公が、唯一成分分析できなかったキスの相手である温泉芸者・みやびを探して仲間とともに事件を解決しながら旅を続けるというこのドラマ。初回視聴率は6.4%と、先が思いやられる数字となってしまった。
「視聴者の感想も『空回り感がハンパない』『毎週観るにはしんどい』『向井のベロは気持ち悪い』など否定的なものが多いですね。監督の堤幸彦は『TRICK』(テレビ朝日系)や『SPEC』(TBS系)などの人気ドラマを手掛けており、独特の演出で知られています。今回の作品はそれが如実に表れているので、苦手な人には敬遠されやすいのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
しかし、熱烈な堤ファンからは「木村文乃がウザカワイイ!」「軽妙で面白い」「奇抜な設定がいい」など称賛の意見も。
「多くの人には駄作でも、ごく一部の人には傑作に思えるドラマかもしれません。実際にファンはSNSで、顔を映していない温泉芸者・みやびは誰が演じているのかを予想するなど、盛り上がっているそうです」(週刊誌記者)
第2話も視聴率6.2%と依然として低空飛行だが、ここから浮上できるかどうかは“神の舌”のみぞ知る?