俳優・小栗旬主演の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(NHK)の第23話が6月12日に放送され、源頼朝を演じる大泉洋の“大泉洋劇場”が炸裂。視聴者から驚きの声が上がっている。
今回の大河ドラマの主人公は、鎌倉幕府2代執権・北条義時(小栗)。鎌倉幕府初代将軍の頼朝にすべてを学び、武士の世の中を盤石にした男を中心に頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。
第23話では、嫡男・万寿(金子大地)のお披露目をするため、御家人を富士山の裾野に集め、“巻狩”を行う頼朝。しかし頼朝を憎む曽我兄弟らが謀反を企てる。そんな中、比奈(堀田真由)に未練のある頼朝が、居場所を調べて比奈のもとに忍んで行くと、そこにはなんと義時の姿があった。
「『わしは征夷大将軍じゃ! そばめを持つのがそんなにいけないことか』と言えば、『あなたという人がわかりません。比奈殿と私を結び付けようとされたのは、ご自身ではないですか』と言い放つ義時に『比奈にはその気はないんだろう?』とカマをかけるも『そのようなことは申しておりません!』と言い返され、キレ気味に『あっ、そう!』と言って帰っていく頼朝に対して、ネットも大興奮。『頼朝の“あっそう!”が完全に素の大泉洋で爆笑』『“あっそう”で1週間の疲れが飛びました』『流れが完全に水曜どうでしょうな件』などの声が殺到しています」(テレビ誌記者)
大泉が出演していた「水曜どうでしょう」(北海道テレビ)は、1996年にスタートした深夜番組。大泉洋が同行するディレクターと過酷な旅をするのだが、素の大泉洋の魅力が堪能でき、全国で大ヒットした番組だ。今回、義時の前で見せた「あっ、そう!」は、どう見ても大泉の素の部分がダダ漏れ。しかし、それからしばらくして、頼朝演じる大泉の別の顔が姿を表す。
「比奈のもとを訪ねていたことから、一命を取り止めた頼朝。『やはり、鎌倉殿は天に守られております』という義時に対して、『たまたま助かっただけじゃ。次はもうない。わしがなすべきことは、もうこの世に残っていないのか』と弱音を吐く姿に、ネットでは『素晴らしい演技するな。退場が近い演出っぽい』『大泉洋の演技がすごいよ。冷酷な政治家の顔も胡散臭い男の顔も弟を思う兄の顔も』など称賛の声が寄せられています」(前出・テレビ誌記者)
頼朝退場まで、存分に“大泉洋劇場”を堪能したいものだ。
(窪田史朗)