エイベックスの松浦勝人会長が自身のYouTubeチャンネルの生配信で、数多くの女性タレントに蔑視発言を繰り返していたことを6月23日、週刊新潮が報じた。
同記事によると松浦社長は6月19日に生配信を実施。その中で視聴者が挙げる有名人ついて答える形で女性タレント約20人の実名を挙げながら蔑視発言を繰り返したという。
その内容は、女優の本田翼に対しては「本田翼はよく見た。本田翼ファンには申し訳ないけど、向こうも興味ないと思うけど、俺も興味ないわ」。広瀬すずに対しては「それはかわいいと思います。けど、広瀬すずってウチの子に聞いたら性格が悪いって。女同士のやつだからわかんないじゃん、でもさぁ」。深田恭子には「深キョンはもうババアだろ」。北川景子には「既婚じゃん。北川景子も昔はかわいかったと思うけど、どっかいじったのか知らんけど、それから全然かわいいと思わねーなあ」。菜々緒には「菜々緒とか、全然だめ。うすらでっかい女だろ」といった具合だ。ほかにも長澤まさみ、米倉涼子、持田香織、内田有紀、石原さとみなどについても同種の発言を繰り返していた。
週刊新潮はエイベックスに松浦氏の発言についての見解を質問したが、期限までに回答はなく、22日午後3時頃に当該動画は非公開になったという。
ネット上は当然の如く大炎上。記事が配信された翌日、松浦氏は再び生配信を行い、19日の自身の発言と報道について言及した。松浦氏は『もしも、あの発言によって(本人が)本当に傷ついてるんだったら謝りますよ』と条件付きで謝罪。その一方で、報道に対して『てめーらの都合のいいように切り取って。あれだけ見てる人はああ思うじゃん。そんなに悪いんだったら謝りますよ』『悪意がある記事っていうのがあるの』と怒りを込め、さらに同月24日にエイベックスの株主総会を控えていることにも触れて『わざと人のところの株主総会に合わせてやってくるんだもん』と不満を見せた。
ほかにも週刊新潮の質問については、朝に届いて午後5時までに回答を求められたが仕事の都合で間に合わなかったと説明し、「5時までに答えろっててめーらの都合でやっておいて。それでもって俺がまるで逃げたかのように記事書いてんじゃん。ああいうの俺許せないんだよね」と語った。
さらに“女性蔑視”と断罪されたことについては「俺は女性蔑視なんかしてないし。俺は本当正直なこと言っただけだよ」と発言。悪意はないとし、「それでもダメならこの国にはいれないね」と語った。
松浦氏の弁明について、《反省してないですよね》《謝罪の態度じゃねぇ》《自分が言ったことなのに、他人のせいかよ! 酷いな本当。経営者としても人としても酷い》などといったコメントがネット上にあふれ、炎上は収まるどころかさらなる延焼が広がっている様子だ。
「週刊新潮はエイベックスが動画を非公開にすることを見越して音声を保存していました。それを聞く限り、女性蔑視発言は確実にあり、松浦氏の“都合のいい切り取り”という弁明は無理があるようです。さらに『株主総会に合わせてきた』という発言についても、ネタを寝かせていたわけではなく、松浦氏の生配信から日を置かず記事を配信しているため、これも無理があるのでは。そもそも株主総会が近いのに問題発言をしたのは松浦氏です。
仕事で質問状に答えられなかったという弁明も、単に松浦氏が株価に影響を及ぼしかねない問題発言をしたことに気付かずに優先順位を間違えただけと言えます。仕事があった割には動画が数時間後に非公開になっているため、対応ができなかったというのも苦しい言い訳に聞こえます。今後、松浦氏とエイベックスはさらなる対応を迫られるのでは」(芸能記者)
名指しされた女優たちはどのような気持ちだろうか。
(柏原廉)