俳優の織田裕二の“転換期”について7月8日、ニュースサイトの「FRIDAY DIGITAL」が報じた。
同記事によると、最近の織田は現在「世界陸上」(TBS系)のメインキャスターやドキュメンタリー番組「ヒューマニエンスQ(クエスト)」(NHK)でのMCなど司会業が中心。俳優としては20年放送のドラマ「SUITS/スーツ2」(フジテレビ系)や「頭取 野崎修平」(WOWOW)の主演を最後に開店休業状態だとか。
しかし、民放キー局社員の証言として織田にオファーがないわけではなく、織田が演じたい役柄と依頼される役にギャップがあるという。織田は代表作「踊る大捜査線」(フジテレビ系)で演じた主人公・青島俊作のようなコミカルな役は苦手で、演じたいのはシリアスでクールな役柄なのだとか。
しかし、フジテレビは「踊る~」シリーズの続編制作を切望しているといい、織田はなかなか首を縦に振らず、代わりに「SUITS/スーツ」の第3弾制作を望んでいるという。
近年の織田はコロナ禍でのドラマ撮影にも限界を感じていたといい、それが俳優からタレント業にシフトした要因でもあるとか。現在はタレント業に専念することを視野に入れていると記事は伝えている。
ネットでは同記事について《織田さんの魅力はコミカルさやユーモアや優しさだと思う》《この記事が本当なら、織田さんには考え直してほしい。あの田村正和さんだって、望むものと望まれたものは違ったけど、作品は愛された》などコミカルな織田を見たいという声が続出している。
「『踊る』シリーズ本編は1997年に放送された連続ドラマに始まりスペシャル版が4本、映画が4作制作されましたが、そのほかにもミニドラマや再編集版、スピンオフなども含めると計20本を超える作品が存在しています。
一連のシリーズで特徴的なのが基本的に現実の時間軸とリンクしていることで、実際に12年に公開された最終作となる映画『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』では、連続ドラマから15年経っていることが明示されています。これから続編を作るとしても主人公は連ドラから25年近く年を取っている設定で50代中盤となるため、ドラマのテイストやリアリティなどを考えると、いろいろとハードルがありそうです。
さらに本編は、当時プロデューサーで現在は株式会社BSフジの社長である亀山千広氏、監督の本広克行氏、脚本家の君塚良一氏の3名が大きく関わっていました。続編を制作するとしても、まずこの3名がいなければ織田も納得はしないでしょうね」(芸能記者)
ネットでも「踊る」シリーズの続編については《作品は完結したのですから、続編はどうかなと思います。本音としてはまた観たい気持ちはありますが》《踊る大捜査線は大好きなドラマ、オリジナルの続編も見たいですが、もう皆さん年を取り過ぎていると思います》など否定的な声が目立っている。
織田にはMC業やクールな役もいいが、新しいコミカルな役でまたヒット作を出してもらいたいものだ。
(柏原廉)