坂口健太郎&杏のW主演ドラマ「競争の番人」(フジテレビ系)の第3話が7月25日に放送され、平均視聴率は前回の8.9%から0.5ポイントアップの9.4%を記録した。
この日は、3話にわたって放送された、栃木県日光市の有力者で天沢グループの専務取締役にして、ホテル天沢の社長・天沢雲海(山本耕史)を中心とした不正及び殺人未遂事件が、ようやく解決となった。
1話完結を予想し、モヤモヤしていた視聴者からは「今までの鬱積はすべて晴れて、すっきりしました」「3話を見てスッキリしました。山本さんは最終回でもいいくらいの好演でした」など、納得の結末だったようだ。
しかし、雲海が、入札談合に絡み自死した建設会社の土木営業本部長・豊島浩平(長谷川朝晴)の高校生の娘をそそのかし、クラシカルホテル社長・安藤正夫(勝矢)を殺させようとした件で、安藤の意識が戻ったと知り、どら焼きにシアン化合物を混入させて毒殺を計った場面には、首をかしげる人もいたようだ。
「安藤の病室から、小勝負勉(坂口)がどら焼きを1箱もらい、それを公取の事務所で食べた白熊楓(杏)が倒れる場面がありました。そもそも、国家公務員の立場上、利害関係者から物品の贈与は禁止のはずです。細かいところにツッコミどころがあり、視聴者からも『公正取引委員会ということで、骨太の社会派を期待していたので、残念ながら期待外れでした』との意見が散見されました」(テレビ誌ライター)
残念な部分はありつつも、視聴率がアップしたのは、制作サイドにとっては喜ばしいこと。次回以降にも期待したい。