松竹芸能が誇るモンスター芸人・安田大サーカスのクロちゃんこそ、実は最も健全かつ堅実なプライベートを生きているのかもしれない。
先日退所したお笑いコンビ・TKOの木本武宏によるお金の騒動に揺れる同事務所にあって、クロちゃんは順調な活躍を続け、貴重な稼ぎ頭として君臨。人気バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」(TBS系)では、“ドッキリ専属芸人”のような位置付けで準レギュラー的な枠を確保しており、最高月収は800万円だと明かしたこともある売れっ子だ。
そんな松竹芸能のエース格であるクロちゃんに対し、両親から「お前はお金大丈夫か?」と心配する電話があったという。7月25日のツイッターで、「親から朝イチ電話があった」と書き出したクロちゃん。「大丈夫です。だって僕が20歳の時、二浪して京都の短大に行くために一人暮らしする時に言ったじゃないですか。ハンコを押したり、お金を貸したりしちゃいけないって。それしたら親子の縁を切るからって」と、学生の頃に親と交わした“お金の約束”を綴った。ただ、最後には「僕は仕送りもらうために守ってます」とひと言。親からの言葉を忠実に守り続ける“下心”を漏らしていた。
テレビ誌ライターが言う。
「木本の相方・木下隆行からは、楽屋で頭を踏みつけられる暴行を受けたと報じられるなど、TKOの不祥事は決して他人事ではないクロちゃんですが、現在の活躍ぶりは2人を遥かに凌ぐ勢いです。同じ松竹芸能所属のヒコロヒーは、事務所の社長から『これからの松竹の二枚看板はヒコロヒーとクロちゃんやからな』と背中を押されたとも明かしています。また、クロちゃんの特筆すべき点は、鋭い危機察知能力とスキャンダル回避の処世術で、SNSではその言動に『キモい!』とのヤジを浴びるも、実際に大きく問題視されるような不祥事を起こしたことは皆無で、実は最も安全かつ堅実な芸人との呼び声も高いです」
今回の木本を中心とした芸人界隈の投資トラブルにもクロちゃんは関与しておらず、気軽にハンコを押してしまうことの怖さを教えた親の言いつけを守り抜くなど、お金についてもクリーンそのもの。
「ネットからは『ゲスキャラだけど、根は優しいと思う』『クロちゃんは財布のヒモ、まじで堅そう』『ちゃんと仕事もしてるし、ネタにもなるし、何より良好そうな親子関係。羨ましいだけで、何も悪くない』『クロちゃん、実は不祥事ゼロでキャリアを終える説』など、意外に安全運転を続けるクロちゃんを称える声が上がっています」(前出・テレビ誌ライター)
過去には、親からの仕送りが最高で25万円とも告白し、「親は子供に手がかからなくなると、亡くなったりする人が多い。長生きしてほしいから仕送りをもらっている」と強引な釈明をしたこともあるクロちゃん。親からすると、“人様に迷惑をかけるぐらいなら”との思いで、愛息子についついお金を送ってしまうのかもしれない。
いずれにせよ、実はスキャンダルを起こさないクロちゃんの着実な快進撃こそ、TKOを失った松竹の未来を明るくする材料なのかもしれない。
(木村慎吾)