TKOの木本武宏による投資トラブルに関する議論が過熱する中、“仮想通貨芸人”として知られるたむらけんじのもとには「理解力のないアホ」から誹謗中傷が届いているという。
「そういう奴らは、そういう次元で生きていくんでしょうね。他人の成功が羨ましくて、妬みで、素性も出さないツイッターとかでえらそうに言うことしかできない、かわいそうな人たちなんやな。そういう人たちに負けることは一生ない」
「この説明聞いてなんか言ってくる、理解力のないアホはもうほっときます」
7月24日に生配信したYouTube動画の中で、そのように吠えたたむらだが、そもそもお笑い界における投資ブームのパイオニアだったことは事実であり、周囲に“投資のよさ”を熱弁していたことも数々の芸人仲間が証言してきた。
木本の周囲を巻き込んだ巨額の投資トラブルが報じられると、ナインティナイン・岡村隆史は「オールナイトニッポン」(ニッポン放送)にて、過去に後輩のたむらから仮想通貨の投資を誘われたことがあると告白。「兄さん、いつまで馬に乗る気ですか? 僕はスーパーカー乗ってますよ」「今からでは遅いですよ」などと執拗に誘われ、「みんなもやってます」とも言われたという。
また、相方・矢部浩之もたむけんからの熱心な勧誘に嫌気がさし、「もうええわ、うるさいな」と突き放したと回想。中には、実際にたむらの誘いに乗った結果、とんでもない「被害」に見舞われた若手芸人も存在する。
たむらは、2017年から18年にかけてブームとなった仮想通貨にいち早く目をつけ、数千万円もの利益を得ると、芸人仲間にも投資のメリットを力説。すると、そんなたむらのアドバイスに従って仮想通貨取引所大手「コインチェック」から「NEM」にほぼ全財産をつぎ込んだ藤崎マーケット・トキは大損を食らってしまうハメに。というのも、18年1月にそのNEMが不正アクセスを受け、約580億円分の仮想通貨が漏洩してしまう事件が起きたのだ。
「当時、NEMの通貨漏洩に関する報道が連日にわたって取り上げられると、トキは18年1月29日放送の情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ系)にVTR出演し、『まったく寝れていません。ここ2日で4時間くらいしか眠れていなくて』と疲弊した様子を見せていました。それもそのはず。漏洩被害により、トキの貯金残高は『6万円』と6000円分の電子マネーのみになってしまったと説明。また、仮想通貨を始めたキッカケを聞かれると、『してないの? すごく儲かるらしいよ』というたむらからの誘いだったと明かし、『キッカケでいうとたむらけんじさんなので、全部あの人のせいじゃないかと。(次に会ったら)蹴っちゃったりするかも』と恨み節を吐いていました。
この時も、たむらのもとには『トキのお金を肩代わりしてやれ!』『たむらが元凶』などの声が集中。しかし、たむら自身は芸人仲間に『仮想通貨の世界がスタンダードになる時代がもうそんなに遠くなく、来るかもしれない』とは紹介したが、同時に『絶対に余裕のあるお金でやって下さい』とも念押ししていたとアピールしています。もちろん、NEMの通貨漏洩騒動について、たむらが責められるいわれはなく、むしろ運営側の管理のずさんさに多くの批判が集まっていました。それでも、勧誘されたトキにとっては『全部あの人のせい』との思いだったようです」(テレビ誌ライター)
なお、当時のNEM騒動を受け、「メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?」(MBS)で、「芸人も収入を作っとかないとアカンのはわかるんですけど、僕が心配なのはトキ」とのコメントを残していたのが、ほかならぬTKOの木本だった。
木本は、総額200万円ものお金を注ぎ込んだトキの仮想通貨の管理ページを見せてほしいと要請し、「僕も興味あるから」と前のめりに。たむらによる芸人仲間への“仮想通貨講義”は、のちに多くの人間のキャリアに影響を与えたといっても過言ではないのかもしれない。
(木村慎吾)