虐待を受け続け、心を閉ざした男の子を特殊な養子制度によって引き取り、育てようとする夫婦の姿を描いた、尾野真千子、江口洋介主演のドラマ「はじめまして、愛しています。」(テレビ朝日系)の視聴率がいよいよ1ケタ台に突入した。初回10.0%から2話が11.4%と好調だったが、3話で8.4%と急落。各局夏ドラマが低調のなか好発進した同作だったが、ここにきて“夏バテ”に陥ったか。
重たい内容ながらも、回を重ねるごとに「めっちゃ、泣ける」「やばい、号泣」などと感動を呼んでいるだけに、関係者も気を揉んでいることだろう。
そんななか、視聴者の間で話題になっているのが、一(はじめ)役を演じている子役・横山歩クンだ。ひどい虐待が原因で話すことをやめ、無表情になってしまったという難役を演じている。
「第3話ではジュースやソースなどありとあらゆる液体を家中にまき散らす場面があるのですが、それを無表情のまま続ける演技力には舌を巻きました。風呂場をシャワーでびしょ濡れにしたり、床にケチャップを撒くなど、小さな子供にとっては思わず楽しくてニヤけてしまいがちな行為ですが、それを歩くんは死んだ目のまま、口角さえピクリとも動かさず演じ続ける。すごいの一言です」(芸能ジャーナリスト)
これまで横山クンは「花子とアン」(NHK)や「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」(TBS系)で、利発な明るい子供を演じてきただけに、視聴者からは「横山クンだって気づかなかった」と言う人もいる変わり様。それだけ役を演じきっている証だろう。
ネット上では横山クンの名演技に「尾野真千子さえ霞む」「真の主役」といった喝采の声も‥‥。ここはひとつ視聴率回復のためにも、横山クンにスポットを当ててみるのも一考か?