遠方に住む高齢の親がいる場合、暑さが続くと熱中症が心配になりますよね。
三菱電機の霧ヶ峰PR事務局が高齢の親を持つ子ども世代を対象に、『親のエアコンの使用状況に関する調査』を実施したところ、夏でも積極的にエアコンを使用していない高齢者が13.0%いたそうです。そして、「親が夏にエアコンをつけたがらず悩んでいる」子ども世代が63.8%という結果になっていました。
高齢者がエアコンを使用したがらないと思われる理由の1位は、「節電、電気代がもったいないから」で33.3%。次いで「エアコンを使用するほど暑くないから」で29.5%となりました。理由はどうあれ、近年は猛暑続きです。熱中症になる恐れもあるため、夏場はとくにエアコンを使用してもらわなければ心配になるのも当然です。
そこで、主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)である寺岡純子さんに、高齢の親にエアコンを付けてもらうためのポイントを解説していただきました。
■エアコン電気代への正しい理解をしてもらう
親の口癖が「つけっぱなしにしていると電気代がもったいない」というケース。この場合は、エアコンはつけ始めが一番電力を消費することを理解してもらいましょう。三菱電機の実験結果では、エアコンはつけ始めたときが最も消費電力が高くなることが分かっています。また、“入り切り”を繰り返すような場合、すぐに室温が上がって熱中症のリスクも増加してしまうことも理解してもらいましょう。
■デジタル温度計と注意書きを目につくところに設置する
冷蔵庫やテレビなど、よく使用する場所などにデジタル温度計を設置し、「室温28度以下」「エアコンはつけたままにする」といった注意事項を書いて目につくところに貼っておきましょう。そうすることで、高齢者が視覚的に理解しやすくなります。
■感覚の衰えを理解してもらう
年を取ると、暑さを感じにくくなることを伝えることも大切です。高齢者は体温調節機能が低下しているため、体温が上昇していたとしてもうまく体が対応できず、体温を下げることが難しくなる人が多いそう。そのため、熱中症リスクも高いのです。
これらの呼びかけで、高齢の親にはエアコンを使用するよう説得し、熱中症を防いでくださいね。