7月25日、大腸がんによる多臓器不全のため都内の病院で死去した俳優の島田陽子さん(享年69歳)。
1980年、米国NBCテレビドラマ「将軍 SHOGUN」のヒロイン役が当たり、27歳でゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞。その後“国際派女優”ともてはやされ、数々のドラマや映画に出演した。
人気に陰りが見え出したのは、88年公開の映画「花園の迷宮」で共演したロック歌手・内田裕也氏との不貞だった。内田氏は島田さんと結婚するために別居中の妻・樹木希林さんに離婚を申し入れたが拒否された。内田氏は島田さんの家で同居を続けていたが、ケンカが絶えず破局した。
連ドラへの出演は激減したものの、単発ドラマでは主演することもあったが、80年代後半は、2億5千万円で購入した横浜の豪邸のローンや税金を払えなくなり、さらに自家用車の修理代や引っ越し費用の未払いなど、金銭トラブルが相次いだ。そのため、92年に一糸まとわぬ姿の写真集を発売し、その売り上げで返済などに充てたという。
96年に3歳年下のテレビの照明技術者と2年間の同棲を経て結婚。しかし、その夫にも妻子がいたため“略奪愛”とバッシングされた。
「艶系写真集を出した頃は相当金銭的に苦しいようでした。そんな島田さんが頼ったのは“脱がせ屋”の異名で有名な出版プロデューサーの高須基仁氏当時、高須氏から島田さんを紹介されたのですが、会うのはいつも高級ホテルのレストラン。そこで島田さんは躊躇なくフルコースとワインを注文。いつまでも国際女優然としていました」(週刊誌記者)
“国際女優”の名声が、彼女のアダとなったのかもしれない。