7月下旬にマスコミに公開されたフィギュアスケートのジュニア強化合宿で、ポスト浅田真央の最有力ともいえる選手が注目を浴びた。14歳になったばかりの紀平梨花選手だ。
「全日本ジュニアの強化合宿は毎年夏に中京大学で行われるのですが、紀平は公開練習でトリプルアクセルを5回も決めてみせたのです。浅田真央選手の得意技で知られるトリプルアクセルですが、女子では浅田を含めてこれまでに6人しか成し遂げた選手のいない大技です。それを軽々と5回も跳ぶだけでなく、トリプルアクセルに3回転トゥーループをつけた連続技も4度成功させています。今季はフリーの冒頭にトリプルアクセルを入れる予定ですから、今年デビューとなるジュニアの試合が楽しみですね」(スポーツ紙記者)
トリプルアクセルを跳べるとなると、ポスト真央の座は紀平に決定ではないのか。
「有望な選手ではありますが、今の日本女子のレベルの高さと選手層の厚さから言って、ただジャンプが跳べればいいというものではありません。特に女子は成長とともにバランスが変わるので、同じようにジャンプを跳びつづけられるとは限らないのです。とはいえ、ジュニアの選手は皆、技も表現力も成長途上にありますから、さらにすごい演技を見せてくれるかもしれません。期待しつつも、マスコミも騒がず、そっと見守っていてほしいですね」(女性誌記者)
ジュニアのグランプリシリーズはシニアに先立って8月下旬からスタートする。初デビュー、ぜひとも実力を発揮して活躍してほしい。
(芝公子)