放送中のドラマ「プリズム」(NHK)で、元大学講師で現在はガーデナーの白石悠磨を好演している森山未來の“艶気ダダ漏れ”演技が話題だ。
作中では、杉咲花演じる皐月が、ガーデンデザイナーの陸(藤原季節)の庭園を生まれ変わらせるプロジェクトを手伝う流れから、2人が交際をスタートさせる。そこに白石もプロジェクトに参加することになるのだが…。
「実は、白石は陸が通っていた大学の講師を務めていたことがあり、2人は元恋人同士だった。陸の父親から別れさせられた白石は、陸には何も言わずに姿を消していたため、陸は再会に動揺。陸が男性を好きだった過去があることは知らされていた皐月も、相手が白石だと知って困惑…とまさに昼ドラさながらのドロドロ設定です。ちなみに皐月の父・耕太郎(吉田栄作)も、現在はパートナーの水川信爾(岡田義徳)と暮らしているというのも大事なポイント。演技達者な役者陣が淡々と演技をしているため、違和感なく進んでいきますが、よくよく考えてみると内容濃すぎです」(テレビ誌ライター)
特に森山演じる白石は、かつての恋人・陸と皐月の交際を応援しているものの、どこか寂しそうな雰囲気が漏れていて、それが濃密な艶気となって画面から伝わってくる。
さらに、森山の演技についてはこんな評価も…。
「土いじりしているところを呼ばれて立ちあがる、病院の待合室の椅子にストンと座るなど、ふとした動作で見せる森山の体幹のブレなさには驚きです。身体能力の高さというか体重というものをいっさい感じさせない軽やかさは、白石というどこかふわふわしていて地に足が着いておらず、地上から2センチほど浮いたまま生きているかのようで、キャラに深みを与えているように思います」(前出・テレビ誌ライター)
プリズムのように、角度によって見え方が違ってくると言われる同作。森山の細やかな演技に視点を当ててみてはどうか。