橋本愛主演のドラマ「家庭教師のトラコ」(日本テレビ系)が9月21日に最終回を迎え、平均視聴率は4.7%と全話を通じ最低記録を更新。残念な結果となった。
今作は、ヒューマンドラマの大御所・遊川和彦氏によるオリジナル。「志望校、合格率100%」と評判の家庭教師・根津寅子(橋本)が、年齢も抱えている問題もバラバラの3人の母親とその子どもを個別指導しつつ、本当の幸せを追求していくというストーリーだった。
物語の終わりは、どの家庭問題もそれぞれ円満解決し、トラコも自身の進むべき道と幸せを手に入れるハッピーエンド。だが、ネット上では「遊川さん、最終話ちょっと期待してたけど、ガッカリを連発してしまった!」「白け過ぎて早く終わってくれとさえ思ってしまった!」「尻切れ感があって物凄い違和感だけを残した最終回」「最後にどんでん返しあるだろうと思ってたら、何もなかった!」といった不満の声が殺到。これまでの遊川作には“衝撃のラスト”が用意されていることが多かったため、視聴者も不完全燃焼だったようだ。
「何といってもシラケたのは、3家庭の親子6人と寅子の恋人・福田福多(中村蒼)が空に向かって『トラコ─』と叫び、北海道で次の家庭教師に向かう途中で土手を歩いている寅子が、一瞬呼ばれたような気配がして振り向いてニコッとして終わり。このラストシーンに視聴者がリアルタイムで意見を交わすサイト上には、疑問符ばかりが並びました」(テレビ誌ライター)
ドラマのコンセプトとして“正しいお金の使い方”というのがあったが、結局その壮大な問いの答えは“誰かの幸せのため”だったようだ。