特に思い当たる原因もないのに胃腸の調子が悪い‥‥そんな経験したことありませんか?
「実は夏場に胃腸の調子を崩す大きな原因の一つが“冷え”だそうです」。
こう教えてくれるのは、先日、消化器の専門医を取材したという医療系ライター。でも、気温が高く、代謝も上がるように思える季節なのに、なぜ、冷えが原因になるのでしょうか。
「最たる原因はエアコンによる体の冷え。加えて暑いからと冷たい食べ物や飲み物ばかりを口にすることで、胃粘膜が刺激されて不調の原因を作り出し、さらには深部体温を下げて腸の働きまで悪くなるのです」(前出・医療ライター)
夏の食べ物であるかき氷や、フルーツを使った冷たい飲み物は、エアコンがまだ普及していなかった時代に室内で食べたもの。しかし現代のように冷えた室内で同じように飲食しては、胃腸どころか体の内部まで冷えきって、機能不良を招く原因となることになるのです。
しかも外気温が高いと体は熱を作り出す必要がないので、かえって代謝を下げる方向に働くそうですよ。
「そして外に出れば猛暑。気温差がストレスとなって自律神経の乱れを引き起こし、交感神経が優位になれば、食欲不振や消化不良といった障害を招きます。胃腸は本来、副交感神経が有利になり、暖かくしないと活発に働きません。それに加えて腸内の有益な細菌や酵素も、体温が低いと働きが悪くなるのです。そう行った複数の要因が重なって、食欲不振や下痢、便秘という症状を生み出してしまうんです」(前出・医療ライター)
それを防ぐ一番良い方法が「入浴」。暑いからといってシャワーだけで済ませず、温めのお湯にゆっくり(10~15分)浸かることも効果があるそうです。
「体の深部体温を上げると、副交感神経が優位になり胃腸の動きが活発になります。それに腸内細菌や酵素もよく働くようになるから不調が改善されるんです」(前出・医療ライター)
その他にも、最近の下着屋さんで売っている、夏用のおしゃれ腹巻などを使うのも効果があるのだとか。もし、「なんだか調子が悪いなぁ」と思ったら、試してみる価値ありそうですよ!