俳優の吉沢亮が主演を務める月9ドラマ「PICU 小児集中治療室」(フジテレビ系)の初回が10月10日に放送され、世帯平均視聴率は10.3%だった。さっそく熱い視線を集めているのが、安田顕演じる医師・植野元だ。
今回の月9ドラマは、小児専門の集中治療室「PICU」をテーマにしたメディカル・ヒューマンドラマ。大規模なPICUの運営が極めて困難と言われる北海道で、主人公の小児科医・志子田武四郎(吉沢)が先輩医師とともに、どんな子供でも受け入れられるPICUを作るために奔走する姿を描く。安田演じる植野は、米国でPICU医の資格を所得。穏やかな口調で物腰柔らかく志子田たちを根気よく指導する小児集中治療のパイオニアだ。
「初回では発症から4時間も経過した少女がPICUに運び込まれ、植野たちが懸命に治療に当たるも少女は死亡。しかし、その後すぐスタッフが集まりどうすれば少女の命を救えたか、話し合いを持ちます。志子田は『どうしてそんな、何もなかったように淡々と話せるんですか』と涙ながらに訴えると、植野は『まだみんなの記憶の新しいうちに、どうしたら助かったのか。次に同じことが起きたら確実に助けられるように、経験を血と肉にするために話すんです』と諭すのでした。この場面を見た視聴者からは『底知れない表現力に感動しました』『ヤスケンさんの温かい人間力あふれる演技よ』『こんな安田顕が見たかった』という声が寄せられています」(女性誌記者)
7月期のドラマ「初恋の悪魔」(日本テレビ系)では自称小説家の怪しい人物を演じたほか、宇宙人、裏社会の人間、刑事、トランスジェンダーなど、幅広い役柄を演じてきた安田だが、今回は地元・北海道を舞台に壮大な夢を持つ医師だ。
「『大丈夫、戻ってきて』と繰り返しながら少女の心臓マッサージを行うも『1時間経ちました』と止められ目に涙を浮かべるシーンは胸アツ。今作が安田の俳優人生にとってターニングポイントになるかもしれません」(前出・女性誌記者)
安田顕49歳。このドラマで、役者としてさらにもうひと皮むけるかも?
(窪田史朗)