突然だが、サイコロで1の目が出る確率は6分の1。5個をいっぺんに投げ、ピンゾロ(全部の出目が1)になる確率は7776分の1という気の遠くなるような数字である。
俳優の本郷奏多が自身のYouTubeチャンネル〈本郷奏多の日常〉を開設したのは20年11月2日。自ら撮影、編集を行い、人気俳優とはとても思えぬ凝った手法が視聴者に好まれ、登録者数は58万人超の人気チャンネルである。そこで、本郷が先述の途方もない確率に挑んだのは10月12日の回だ。
「幼稚園の頃の夢はギャンブラーでした」とうそぶく本郷。「突如ピンゾロが出したくなった」とチンチロリンの要領で丼ぶりに5個のサイコロを落とし込む。本郷の計算では、900回投げるのに1時間要することから、7776回は8~9時間となる。ところが、その時は意外にも早く訪れた。
約2時間が経過した1785回目にピンゾロに成功、視聴者からも驚きの声が上がった。映像上は大幅カットされ、早送りで10分弱に編集されていたことから、「2時間ノーカット」公開を望む声も出ている。
俳優の他愛ないYouTube企画と言えば、思い出されるのが斎藤工のYouTubeチャンネル《たくちゃんねる》だ。
ズボンのチャックを30秒で何回上げ下げできるかなど、世界ギネス記録に挑戦。イケメン俳優のシュールな展開に好評を得ていましたが、19年8月12日の回で突如投稿がストップ。本業の俳優業優先でYouTubeから遠ざかる残念な結果となったようだが、再開を願う声は今も鳴りやまない。
本郷は企画、撮影、編集、すべてを手がけ、カメラに送る視線の妙、表情も豊かで声もハキハキとしており、堂々としたYouTuberぶり。俳優業も多忙なだけに、まさに二刀流の活躍と言えよう。
(YouTubeライター・所ひで)