芳根京子、渡辺佑太朗、トミタ栞と聞いて顔が浮かぶ人は、果たしてどれくらいいるだろうか。実はこの3人全員が、この夏のTBSドラマで主演を務めているのだ。
芳根は“爆死”と言われる「表参道高校合唱部」で合唱好きな女子高生・香川真琴を、渡辺は人気ギャグ漫画原作2作品「となりの関くんとるみちゃんの事象」の「となりの関くん」で授業中に遊びに熱中する男子高生・関俊成を、トミタは「るみちゃんの事象」で破天荒でブッ飛んだ女子高生・郁野るみを演じている。
「他局が名前だけで視聴率が取れそうな俳優やタレントをドラマに起用しようと躍起になっていた中、TBSだけはどこかのん気だった。その理由が青田買いを狙っていたためにライバルと競合することがなかったからなのかと納得したのは、かなり後になってからです」
そう話す他局のドラマ関係者が続けて言う。
「NHKが土屋太鳳や瑛太の弟・永山絢斗を青田買いして育ててきたように、TBSも彼らを育てようとしているらしいのですが、それなら方法が違う。大きなドラマの端役からやらせるべきなんです」
一見、斬新に見えるTBSの青田買い戦略は、どうやら他局にとってはツッコミどころ満載のようだ。