リオ五輪で体操男子団体が金メダルを獲得した際に、内村航平選手が「歌いにくかった」とコメントした、テンポの遅い君が代。ほかの種目でも金メダルを獲得する日本人選手が増えるにつれて、視聴者が耳にすることが増え、話題になっている。
日本オリンピック委員会が規定の長さに曲を収めるため、実際に音源のテンポは遅くなっていると報道されているが、実は今回に始まったことではないという。
「日本オリンピック委員会によると、君が代のリニューアルはソチ五輪の時からだそうです。ソチでは金メダルを獲ったのが羽生結弦選手だけだったので耳にする機会が少なく、大きな話題にならなかったのです。羽生選手も曲に合わせて口ずさんでいましたが、彼は曲のテンポやリズムなどに敏感ですから間違いなく気づいていたと思いますよ」(スポーツ誌記者)
リオ五輪もいよいよ終盤。みずからの力で金メダルを勝ち取り、万感の思いで歌い上げる日本人選手の国歌斉唱を、1回でも多く聞かせてほしいものだ。
(芝公子)