最近は女優だけでなく監督業にも本腰を入れているアンジェリーナ・ジョリー。昨年の「アンブロークン」に続く監督作が「バイ・ザ・シー」では脚本も手がけているが、この新作の共演者が夫ブラッド・ピットだ。しかも、作品中の2人はとても不幸せなカップルを演じており、2人の口論のシーンではスタッフ全員が気まずい雰囲気になるほど険悪だったとか。
「私は彼とケンカをしているシーンを自分で監督していたわけだけれど、私に向かって攻撃的なときや、お互いにイラ立っているような部分は(ブラッドのところを)別に撮ったりしたの」と、その撮影の困難さをアンジェリーナ自身が明かしている。
「両親がケンカしている家にいて、どこにいたらいいのか、どこに視線を向けたらいいのかわからないような気分にスタッフがなっているだろうねと、家では2人で笑っていたんだけどね」
実際の私生活でこの2人が険悪になることは非常に少ないようで、関係者のコメントなどによれば、ストイックなアンジェリーナにブラッドがすっかり尻に敷かれているというのが定説だ。
ところでこの新作は、過去の監督2作品が戦火にまつわるストーリーだったのに対し、「何かをテーマにした話ではない」ということ。前作「アンブロークン」はアメリカでは評価が高いものの、一部から「反日映画だ!」と批判もあったからか、いまだ日本では未公開のまま。ひょっとしたら“夫婦ゲンカ”映画が先にお目見えするかもしれない。