リオ五輪の閉会式終盤、リオから東京への引き継ぎセレモニーでゲームキャラクター・マリオに扮して登場した安倍晋三首相。この意表をついたプレゼンテーションは予想以上に世界から好評を得たようで、海外のネットユーザーからは「日本の2020年オリンピックの予告は、これまでで一番すごかった」「東京オリンピックは見逃せない!」などといった称賛の声が上がっている。
しかし、このパフォーマンスに対して日本国内から異を唱えたのが、“夜回り先生”こと教育評論家の水谷修氏だ。
水谷氏は8月23日放送の「ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)の中で、“安倍マリオ”に対して「けしからん、日本の恥だ!」と徹底批判。「もっと日本の伝統文化はいろいろあるのに」と独自の考えを語ったのだった。
ところが、この発言に対して視聴者から異論が相次いでいる。「頭の固い人はすぐ“和”を出したがる。それは“和”の押し売りでしかない」「世界が日本に求めてるものを全くわかっていない。伝統も悪くはないが、一番大切なのは現代日本をアピールすることですよ」というのが主な意見だ。
確かに日本のサブカルチャーは、海外から訪れる人々の大きな関心事の一つ。観光庁による2014年の「訪日外国人の消費動向」調査でも、飲食品や衣料品、化粧品などに次いで、和服(着物)・民芸品は14%、マンガ・アニメ・キャラクター関連商品は12%にまでなっている。つまり、和風なお土産品とサブカルチャー関連品は、ほぼ変わらない率で買われているのだ。
「水谷氏は『ポケモンGO』についても、日本上陸前に『歩いて怪我したら、PL法で賠償請求できますよね?』『これは絶対PL法で犯罪ですよ!』と、頑なに批判的な態度をとり続け、共演の千原ジュニアに『なかなかのイチャモンゲットだぜ!』と皮肉られていました」(エンタメ誌ライター)
昨今では突然キレたり、横暴な言動をする高齢者たちが社会問題となりはじめているが、視聴者の間には、こうした水谷氏の最近の言動に“暴走老人化”を心配する声もあがっている。