アイドルは恋愛をしてはいけないのか? 業界の暗黙のルールについて、改めて様々な意見が集まっている。
発端となったのは国民的アイドルグループ・AKB48の総監督、向井地美音による異例の宣言だ。向井地は11月20日、同グループの主要メンバーが恋愛スキャンダルを報じられたことを受け、ツイッターに声明文を掲載。ファンを悲しませてしまった点を「私にも責任があります」とし、「今まで曖昧になっていた『恋愛禁止』というルールについて改めて考え直す時代が来たのだと思います。運営と相談し、どのような形であれ必ず結論を報告させて頂きます」と綴った。
この発信を機に、様々な著名人がアイドルと恋愛に関する私見を投稿。タレント・フィフィは、「このご時世、“人権侵害”と言われかねないことだよね」と触れると、「恋愛をさらけ出して人気のある子もいるけど、恋愛をさらけ出して、ファンが減るなら気をつけたらいい」とそれぞれが自分に合った“売り方”を見極める必要があると述べた。
一方、昨年4月に男性とのお泊まり愛を報じられ、AKB48から脱退した鈴木優香は、向井地のツイートの数時間後に「んー、、ルールってなんやろなあ」と意味深な投稿。ファンだけでなく、タレントの間でも議論が重ねられる今回のケースだが、つい1カ月前、“アイドルの恋愛禁止ルール”について、「神回答」を口にしたのはSexy Zone・菊池風磨である。
菊池は10月17日放送の恋愛トークバラエティ「グータンヌーボ2」(フジテレビ系)において、共演者から「ジャニーズって恋愛はOKなの? 決まりあるの? 女子のグループとかだとダメなところあるよね」と聞かれると、「難しいんですけど、『ダメ』と僕は言われたことはないです。ジャニーさんも『男の子なんだから恋くらいするでしょ』って」と説明。しかし、異性のファンに夢を与える立場でもあることから、守るべき「最低限のマナー」があるとも語り、「街中で人目に触れる時とか、手つないで歩いちゃってて、もしそれが誰かに見られた時にどういう気持ちにさせますか? それがファンだった場合とか。こういう仕事をさせてもらっている中でのマナーは守りましょうねっていうのはありますね」とコメントしていた。
「恋愛禁止ルールは、強制させられるものではなく、あくまで自発的に、ファンを意識した行動を取る中での“最低限のマナー”だとした菊池の見解には、ネット上でも『アイドルの鑑』『神回答』などの絶賛が寄せられていました」(テレビ誌ライター)
“恋愛禁止”はルールではなく、マナー。これが現在のジャニーズ事務所を牽引する超人気者の答えのようだ。
(木村慎吾)