岡田将生が主演を務めるドラマ「ザ・トラベルナース」(テレビ朝日系)。医師の指示で医療行為を施せるNurse Practitionerの資格を持つ有能な看護師・那須田歩(岡田)と、謎のスーパーナース・九鬼静(中井貴一)2人のフリーランス看護師が、総合病院に赴任してくる。そこは、古い体質が色濃く残り、ハラスメントが常態化した病院だった。
脚本は、同局の大ヒットドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」を生み出した中園ミホ氏によるオリジナルだったため“ドクターの次はナースの大活躍”と、放送前から大いに期待されていた。しかし、6話までの世帯平均視聴率は11.8%と、大ヒットにはほど遠い。
「大門の看護師版の活躍を思い描いていた視聴者は、肩透かしをくらった感じです。那須田も九鬼もスーパーナースなのですが、医師とは違い医療行為に制限があるためか、スーパーぶりがいまひとつ物足りないと感じます」(テレビ誌ライター)
医療従事者と思われる視聴者からは、ドラマの中で看護師が理不尽に罵倒される場面があるからか「これを医療現場の現実だと一般の方が鵜呑みにしてほしくない。働いている私達も人間です。暴言、暴力しないで下さい」「ナースは勤務待遇に文句など言わずに滅私奉公が本分だとでも? 仕事に尽力できる環境を整えて、健康と幸せを取り戻すために“闘う”ドラマじゃなかったのか?」など、看護師の描き方に異論があるようだ。
11月24日放送の第6話では、院長と事務長の横暴に看護師が声を上げるもスカッとした展開はなし。大門のようにスカッとさせてくれる話を視聴者は期待しているようだ。