歌手の氷川きよしが12月10日、音楽番組「MUSIC FAIR」(フジテレビ系)に「KinKi Kids」の堂本剛プロジェクトの「ENDRECHERI」、三浦透子とともに出演。Kiina名義で自身が作詞したバラード調の父親へのメッセージソング「Father」をテレビ番組で初めて歌唱した。
久しぶりに電話した父に健康を気遣われ、「優しくなったね」と呼びかける─そんな内容で始まるこの歌詞をたどると、幼かった氷川が父親に抱いていた感情やジェンダー問題を提示した当時のやり取りが表現されている。
氷川はこの番組に出演した翌日の11日、自身のインスタグラムに「父に対しての素直な思いを詩に書きました」と記している。
視聴者からは「『Father』、これいつも聴くたびに泣けてきちゃう」「とにかく泣ける」など話題になっている。
同曲は、11月22日に発売された活動休止前ラストアルバム『オリジナル・コレクションVol.03~ロック&ポップス&バラードの世界~「魔法にかけられた少女」』に収録されている。全30曲のうち5作品は新曲で、タイトルになった「魔法にかけられた少女」も氷川が作詞している。
「『魔法~』の詩で書かれたのは、魔法で少年になってしまった少女が、それでも少女として生きる、というストーリー。年内で歌手活動を一時休止し、休養に入ることを公表している氷川からのメッセージが込められているようなアルバムです」(音楽関係者)
「Father」の中には父のために必死に歌え続けてきたと訴える歌詞がある。その集大成は、大みそかの「紅白歌合戦」(NHK)で、目にすることができるだろう。