国際政治学者・三浦瑠麗氏の夫が代表を務める会社が1月19日、10億円の投資トラブルで家宅捜索を受けたことが発覚。その後、三浦氏の過去の発言から夫の会社への“利益誘導”の疑いが出てきたことを1月22日の「SmartFLASH」が報じた。
事の発端は三浦氏の夫・三浦清志氏が代表を務める投資会社「トライベイキャピタル」の本社と自宅が東京地検特捜部の家宅捜索を受けたこと。同社は太陽光発電事業への出資を名目に、およそ10億円をだまし取ったとして刑事告訴されているという。
これを受けて三浦氏は20日、自身が代表を務める「山猫総合研究所」のサイトで「一部報道に関して」と題したリリースを公開。そこには東京地検特捜部の家宅捜索を受けたという報道は事実であることを認めつつ、「私としてはまったく夫の会社経営には関与しておらず、一切知り得ないことではございますが、捜査に全面的に協力する所存です」と書かれていた。
しかし、記事によるとここで問題になってくるのが三浦氏の過去の発言だという。20年10月から定期的に行われている政府の「成長戦略会議」に出席した三浦氏は、太陽光発電をめぐって“猛プッシュ”とも言える発言を繰り返していたというのだ。ほかにも過去に出演したテレビ番組でも太陽光発電を推奨するような発言が見られたといい、仮に夫の会社の事業内容を熟知したうえで、太陽光発電の普及を有利に進めようとしていたのなら“利益誘導”の疑いが出てくると指摘している。
「三浦氏は関与を完全否定しましたが、三浦氏の山猫総合研究所と夫の会社は住所が同じ。忘年会など合同でいろいろな行事を行っていたことも明らかになっています。また三浦氏の妹・濱村百合氏は三浦氏の夫がかつて運営していたエネルギー関連の社団法人に理事として名を連ねていたとも言われています。経営への関与が本当になかったとしても、ここまでさまざまな事実が明るみになってくると『身内の利害を根拠とした言論』を行っていたのではないかという疑念は残り続けます。これは“公”について語るべき言論人としては致命的。三浦氏はワイドショーのコメンテーターや『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系)の論客としても知られていますが、今後も同じ立場でテレビに出ることは厳しいかもしれません」(週刊誌記者)
真実が明るみになる時、三浦氏の立場はどうなるのだろうか。
(柏原廉)