かつて絶大な人気を誇った韓流スターのペ・ヨンジュンが、今ではたった15人のファンに見送られることに。8月19日に羽田空港から帰国した際の寂しい光景を取り上げ、韓流ブームの終焉を報じるメディアもあるようだ。だが韓流グループのファンからは「一緒にしないで!」と反発の声があがっているという。韓流事情に詳しいカメラマンが事情を説明する。
「かつてはペ・ヨンジュンやイ・ビョンホンといったドラマ俳優が韓流ブームの立役者でした。彼らのファンはオバサマ層が中心で、その熱狂ぶりは常軌を逸していたほど。日本国内ではファンが殺到して移動もままならないので、彼らを撮影するために我々が韓国まで出向いていたほどです。しかし韓流ドラマのブームが去ると、彼らの人気も急落。イベントの集客も激減するなど日本での活動は急速に収縮しています」
ところが日本での韓流ブームは終わっていないというのである。音楽ライターがその実態を語る。
「いわゆるK-POPボーイズグループの人気はむしろ、以前より広がっています。東方神起やBIGBANGはすでにおなじみですが、最近では『EXO』(エクソ)や『SHINee』(シャイニー)、『防弾少年団』らが人気ですね。シングルCDはオリコン1位を獲得していますし、EXOとSHINeeは東京ドームでのライブがソールドアウトするほど。彼らにハマっている若い女性ファンは、かつての韓流ドラマブームなんて知らないかもしれません」
ペ・ヨンジュンは最新作が2011年制作のドラマで、もやは過去の人であることは明らか。そんなオールドスターではなく、2013年デビューのEXOや防弾少年団に注目しないことには、今も続く韓流ブームの本質を見誤ってしまうことになりそうだ。
(金田麻有)