King & Princeの平野紫耀と、恩師・ジャニー喜多川さんの絆が垣間見られた瞬間だった。
2月4日放送の「King & Princeる。」(日本テレビ系)では、日本に住む外国人を取材し、はるばるアフリカのエチオピアからやってきた男性を取材した平野。ほかの国と文化の違いを感じることはあるかと質問すると、男性は「1年は普通、12カ月だけど、エチオピアは13カ月ある」と答えた。
日本を始めとした世界各国で用いられるグレゴリオ暦とは異なり、エチオピアでは独自のエチオピア暦がベースとなっているが、これを聞いた平野は飛び上がって仰天のリアクション。「え!?」「おいおい!」と近くにいた高橋海人のもとへ駆け寄り「13カ月目、見つかった!」と興奮すると、高橋も「マジで!?」と反応し、平野と高橋は「俺らずっと探してた」「13カ月目を探して生きてきた」と語るのだった。
平野と高橋は、2019年に他界したジャニーさんが作・演出・構成を手がけたミュージカル作品「JOHNNY’S World」で、“幻の13月”を探し求める役を演じたという。思わぬタイミングで“13カ月目”を知った平野は、腕を組みながら「うわー、ジャニーさん生きてたら教えてあげたかったなぁ」と口にしていた。
ジャニーさんが舞台の中で掲げたテーマとエチオピアの独特な文化が偶然にも重なり、すぐに恩師の存在を思い返した平野には、ファンから「そんなこと言われたらこっちまで泣けてきちゃうよ」「なんか泣きました、咄嗟に出てきた言葉。それだけ紫耀くんの中ではジャニーさんの存在が大きかったんですね」「ジャニーさんに届いてるよ、きっと」などと感動する声が殺到した。
平野といえば、19年7月、ジャニーさんが旅立った数日後の生放送「音楽の日」(TBS系)で、デビュー曲「シンデレラガール」の歌詞をアドリブで変更したことでも話題となった。本来なら「長い階段駆け上がって 人波に消える」という歌詞部分を、ソロパートの平野は天を指差しながら「長い階段駆け上がって 見守っていてね」と変更して歌唱。後にその真意を「長い階段を天国に見立てて、僕らのことをいつも見守っていてねっていう意味でああしました」「(事前に)大人に相談しようかなと思ったんですけど、やっちゃったもん勝ちだなと思って」などと説明している。
キンプリから脱退する5月以降は、そんな恩師との約束である「海外進出」に挑むともささやかれている平野。ジャニーさんの思いを胸に、その勇姿をファンに見せ続けてほしいところである。
(木村慎吾)