これまで度々、失言や炎上騒ぎを起こしている情報番組「サンデーモーニング」(TBS系)。2月26日放送では、漫画家の松本零士さん死去を「風をよむ」のコーナーで取りあげた。そのVTRは、松本さんの作品に込められた反戦への思いを伝える内容だった。その後、司会の関口宏が、同番組コメンテーターの法大前総長・田中優子氏、元外務事務次官の薮中三十二氏、NPO法人WELgee代表の渡部カンコロンゴ清花氏らに次々とコメントを求めるも皆、名前は知っていると前置きしつつ、作品については“観ても、読んでもいない”と答えたのだった。
CM明けに指名された、ジャーナリストの青木理氏だけは「ど真ん中世代」と話し始め、松本さんの代表作の1つである「男おいどん」に触れ、“4畳半から宇宙まで”幅広い作風と評した。
だが、前者3人の答えについて視聴者からは「国際的にも評価されている先生に失礼すぎます」「出演者は、扱う内容を知っているのだから事前に勉強しなさいよ。故人に大変失礼な企画」「精通している人を呼んでおいて」など、悲憤の声があがった。
「田中氏は、『宇宙戦艦ヤマト』の題名だけ知っていたそうで『地球を救済するためにヤマトはある』。藪中氏は『戦争にロマンを見いだしていると誤解していた』とコメント。視聴者からは『発言がとんちんかんすぎて見るのが辛い』『松本先生が気の毒になってきた』など、ガッカリ感が漂いました」(テレビ誌ライター)
作品を見ていないコメンテーターを呼んで松本さんを語らせる制作サイドにも問題があったのではないだろうか。