俳優の草なぎ剛が主演を務める時代劇映画「碁盤斬り」が来年公開されることが2月28日に明らかになった。
今作は古典落語をベースに、疑心と陰謀うず巻く中、愛する者を守り誇り高く生きる武士の尊厳と親子の情愛を描く物語。草なぎが演じるのは、いわれのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で暮らす浪人・柳田格之進。やがてあるきっかけから隠されていた真実が明らかになり、娘のために命を賭けた仇討ちに挑む。
「今作でメガホンを取るのは、アウトローの世界を描いた作品を得意とする白石和彌監督。映画『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』の両作で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞している白石監督が『初めての時代劇を草なぎさんとともに作れることに興奮しています』『格之進が選択する未来に、少しだけ今の時代に必要なものが見えた気がしました』とコメントすれば、草なぎも『いまだもって感じたことのない世界観で胸がとても熱くなりました。古き良き物に宿る、色褪せることのない魂を演じてみたい』『フルスロットルでいきたいと思います』と思いを語っています」(芸能ライター)
そんな草なぎといえば現在、主演を務めているドラマ「罠の戦争」(フジテレビ系)が放送中。このドラマは、命懸けで尽くしてきた政治家・犬飼孝介(本田博太郎)に裏切られた議員秘書・鷲巣亨(草なぎ)が知略を尽くして罠を仕掛け、悪しき政治家を失脚させるリベンジエンターテインメント。この作品での熱演ぶりが話題を呼んでいる。
「『罠の戦争』に続いて、『碁盤斬り』もまたリベンジもの。監督が白石和彌だけに話題性も十分。また、時代劇とあって、現在公開中の木村拓哉主演『レジェンド&バタフライ』と比較する声も上がっています。『レジェンド&バタフライ』は公開25日間で興収20億円を突破したことが明らかになりましたが、今作の総制作費は約20億円。このままでは東映創立70周年作品が大コケ扱いとなる可能性も出てきました。『碁盤斬り』がヒットすれば、木村の作品を超えることも夢ではありません」(女性誌記者)
2020年、映画「ミッドナイトスワン」で日本アカデミー賞を受賞して以来、ノリにノッている草なぎだけに、その可能性は十分にある?
(窪田史朗)