嵐のコンサートチケットを転売していたとして、四国在住の20代女性が逮捕された。容疑者はチケット交換サイトでコンサートチケットを入手し、オークションサイトに出品。約1000万円の売り上げを得た疑いがあるという。容疑は古物営業法違反(無許可営業)だが、この逮捕劇について芸能ライターはこんな裏事情を推測する。
「余ったチケットを転売したのではなく、最初から転売狙いでチケットを入手しているとみなされたようですね。ただわざわざ警察が動いたのは、お金を払ったのにコンサートを観られなかった被害者が多かったからかもしれません。転売チケットでのコンサート入場を厳禁としているジャニーズ事務所の方針により、会場に入れなかったファンが続出し、問題化したのではないでしょうか」
ジャニーズではチケットの転売に対して厳しい対応を行っており、転売チケットを使用した場合には、入場後であっても係員から退去を求めらるケースが後を絶たない。さらにファンクラブからの強制退会といったペナルティもあり、ファンの間では転売チケットに手を出さないことが常識となりつつある。
「これで音をあげているのがチケット転売業者です。かつては10万円以上で売れていたプラチナチケットが、いまや不良在庫になりかねませんからね。オークション関連のネット掲示板には『ジャニーズのせいでチケットが売れない!』といったお門違いの投稿もあるほど。これで逮捕に至ったら、ジャニーズのせいで逮捕されたと逆恨みしてもおかしくないわけです」
嵐のコンサートで導入された顔認識による本人確認システムなど、転売チケット撲滅はますます進化している。SMAP解散を巡る騒動で批判されてばかりのジャニーズだが、ファンから歓迎されることもしていたようだ。
(金田麻有)