10月スタートのフジテレビ月9ドラマは、Hey! Say! JUMPの山田涼介が主演する「カインとアベル」。原案は、旧約聖書「創世記」第4章に登場するアダムとイヴの息子たちの物語だ。山田の兄を演じるのは桐谷健太、父親役は高嶋政伸、そして注目されたヒロインは倉科カナが務めることが明らかとなった。
また、脚本は「マルモのおきて」などの阿相クミコ。脚本協力には映画「暗殺教室」などの金沢達也、演出は「テルマエ・ロマエ」シリーズや「のだめカンタービレ」シリーズなどを手掛けた武内英樹と他2人が担当するという。
この発表にネット上では、「山田くんの初ラブストーリーにして三角関係! 楽しみにしてます」「学生役と謎解き役ばかりやっていたから、サラリーマン役は新鮮」など、早くも期待の声があがっている一方、「兄・桐谷(181センチ)、父・高嶋(180センチ)、山田(165センチ)の身長バランスが難しすぎません?」「桐谷と兄弟って、顔が違いすぎる」「月9の配役にしては華がない」などキャスティングを疑問視する声も多い。
「確かに、月9というより2時間ドラマみたいなキャスティング」と、テレビ誌ライターもうなずく。
「実はフジの月9の低迷ぶりに出演を渋る役者は少なくないんです。キャスティングの面々を見ると“義理出演”の感は否めない。しかも業界内では、月9の有力スポンサーとして名を連ねていた大手企業が続々と降りたとの話もある。今年に放送された『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』は平均視聴率 9.7%、『ラヴソング』は8.5%、『好きな人がいること』も1ケタ台。もはや芸能事務所もウマ味はないと見ており、月9神話は崩壊したといっても過言ではない」
配役が地味なぶん、脚本、演出には実力派を揃えたが、はたして月9の連敗を止めることができるのだろうか。