ダウンタウンの松本人志が、3月19日に放送された「ワイドナショー」(フジテレビ系)に出演。松本にとってこれが同番組最後の出演となった。
「松本さんの“卒業スペシャル”として放送された今回、番組後半で松本さんの名シーンが流されました。その後、司会の東野幸治さんに促され、松本さんの口から最後のメッセージが語られたのです」(テレビ誌ライター)
松本は「最初は本当に楽しかった」と番組開始当初を振り返り、「自分の中でストレス発散になる番組だった」と当時を思い起こした。
松本が言葉を続ける。「だんだんそれが、ストレスを溜める番組になっていった…」。松本の考えはなぜ変わってしまったのか。
「切り取り記事」の問題もあると前置きし、松本は「一時は日曜日の昼が憂鬱で…」と、ネットニュースが自身に関する事で埋められてしまう事に嫌気が差し、「ネット記事の書き方」に不満が溜まっている様子を見せた。
番組を見ずに記事の見出しだけ読んだネットユーザーから心ないコメントをされることに、心が疲弊していったことを打ち明けたのだった。
松本は「ネットニュースが何とかなれば、戻ってきたい」と心の内を明かし、ここから番組に対する思いを赤裸々に語った。
「ずっと裏のサンジャポに視聴率で負けてるってニュースにされ続けてきたことが…全然逆やからね」と、裏番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)との視聴率争いの報道に触れ、「コア視聴率(13歳~49歳の購買意欲の高い層の個人視聴率)でウチはずっとダブルスコアで勝ってきたのに、ずっとサンジャポに負けてるって言われて…」と悔しさを滲ませ、「オッサン泣きそう…」と心情を吐露し、出演者やスタッフの気持ちを慮ったのだ。
松本は続けて「コア視聴率では頑張ってます。この番組は素晴らしい番組と思うので」と指摘した上で、ネットニュース関係者に対し「視聴率のこと書くなら、今一番重要なコア視聴率をちゃんと勉強して書いてもらいたい」と述べたのだ。
「松本さんが『ワイドナショー』を去る最大の理由はやはり、ネットニュース、特に視聴率に関する記事への不満なのでしょう。いつかまた番組に戻って来ていただきたいと思いますが…」(前出・テレビ誌ライター)
悔しさに満ちた表情が印象的だった松本の最後の出演。そこには番組や出演者やスタッフへの思いが溢れていたように感じられた。
(石見剣)