NHK大河ドラマ「どうする家康」に不評の声が数多くあがっている。1話完結型のような体裁をとっているため各話に「その日の放送の主人公」が存在。また、たった45分間で回想を多用した人物の描き方がされてもいる。そんなこともあって、「全然おもしろさがわからない」「1話で1人の人物を描くには無理がある。もっと何話も使って描いてくれないと共感できないし感動も生まれない」「登場人物が全員薄っぺらくて子どもっぽい。ロールプレイングゲームだってもう少しちゃんと人物像を掘り下げてると思う」といった辛辣な声がネット上にあがっている。
人物像が浅い印象があるということなのか、3月19日放送の第11話「信玄との密約」では、同じ画枠に“三英傑”と呼ばれる、織田信長(岡田准一)、豊臣秀吉(ムロツヨシ)、徳川家康(松本潤)の3人が同時に映される場面にも、視聴者からは、「三英傑がそろい踏みなのに絵面が映えない」「3人ともオーラなし。残念」「3人を見てもワクワクしないんだが」といった声が見られた。
また、同時に目立ったのは、豊臣秀吉を演じるムロに対するツッコミだ。いわく「ムロツヨシはテレ朝ドラマで半額シールを貼るだけで視聴者の涙を誘ったばかりなのに、NHKではただただ下卑てる」「ムロツヨシの正しい使い方を(脚本家の)大石静から学んでください」「3月14日にはムロツヨシに泣かされたのに、5日後には舌打ちしてる」─。3月14日に最終回を迎えたドラマ「星降る夜に」(テレビ朝日系)でムロが演じた伴宗一郎役とを比較しているのである。
「ムロは2018年10月期放送の『大恋愛~僕を忘れる君と』(TBS系)では戸田恵梨香演じる若年性アルツハイマー病のヒロイン・尚の相手役を務め、真正面から正統派恋愛ドラマに挑戦。役者として新たな一面を見せました。今回の『星降る夜に』でも、出産時に命を落としてしまった妻を思うあまり、吉高由里子演じるヒロインの産婦人科医・鈴を逆恨みして嫌がらせやストーキングなどをするも、最後にはスーパーで働くようになりヒロインと再会。鈴が手にしていた大根に半額シールを貼ることで、心情の変化を見事に表現していました。またしても役者としての幅を広げましたが、いずれの民放ドラマも脚本は大石静氏。『どうする家康』の脚本家・古沢良太氏にも役者のよさや新たな魅力を引き出してもらいたいですね」(女性誌記者)
「コンフィデンスマンJP」(フジテレビ系)では長澤まさみ、「デート~恋とはどんなものかしら~」(フジテレビ系)では杏と長谷川博己の魅力を存分に引き出した古沢氏。今後の展開に期待したい。