ピーク時の彼を知っている人なら「マジ?」と驚くかもしれないが、白人ラッパーのエミネムが一時、体重が230ポンド(約104キロ)もあったことを雑誌のインタビューで語っている。
「07年に薬を過剰摂取して病院に行ったことがあったんだ。その時は体重が230ポンド近くだったね。なんでそんなに太ったのかよくわからないんだけど、見当はついているんだ」
じつは、バイコディンやバリウムといった処方薬中毒のせいで胃に穴が空いてしまっていたのだという。その胃の不快感に悩んだエミネムは「胃痛を治めるために、常に何かしら食べていて、しかも体に良くないものばかり食べていたんだよ」と太った原因を話す。
ところが薬のリハビリ施設から退院した後、体重を減らすという問題に直面したエミネムは「シラフで生きていく方法を見つける必要があったんだ」としながら、エクササイズをすることで問題を解決することを決意。しかし今度は、走ることにハマってしまったというのだ。
「不眠症に悩まされていたこともあって、走り始めたんだよ。それが自然に幸福ホルモンを高めてくれただけでなく、睡眠にも役立ったからバッチリだった。中毒をエクササイズに置き換えることってすごく理解できることだよ。同じ中毒だけど、片方は健康的なんだ」
と笑うエミネムだが、自身が認めるように「何でもハマりやすい」という性格が今度も極端な方向へ彼を向かわせているようだ。
「俺はハムスターかよ! ってくらいに走っちゃうんだ。トレッドミルで1日17マイル(約27キロ)くらい走る。朝起きたらスタジオ入りする前に1時間で8.5マイル(約14キロ)走る。それで家に帰ってきたら、また残りの8.5マイルを走るって感じさ。カロリーにもかなり固執するようになって、毎日2000キロカロリーは消費するようにしている。それで最終的には149ポンド(約68キロ)も減量したよ」
その極端な体重の増減に、ゲッソリした顔を見たファンからは「エミネムが死んでしまうのでは?」と心配の声もあがっている。
「あまりにも走り過ぎてカラダに支障が出始めたんだ。ランニングからの頻繁な衝撃で股関節屈筋を痛めちゃったんだよ」
股関節だけならいいが、次は何の中毒になるのか。日本でも海外でも、健康を勘違いしている有名人は多いようだ。