プロフィギュアスケーターの羽生結弦が5月2日放送の『徹子の部屋2時間SP』(テレビ朝日系)に出演することになり、放送前から黒柳徹子の公式チャンネル「徹子の気まぐれTV」にて番組収録直前の楽屋トークが公開。SNS上では大いに盛り上がっている。
羽生といえば、各方面から出演オファーが殺到している中、マネジメント会社が気を遣いメディアへの出演は厳選して行っていると言われてきた。実際、競技や公演以外では、これまでテレビ出演は、自身のドキュメンタリーや、「24時間テレビ」(日本テレビ系)がほとんど。なぜこのタイミングでトークバラエティ番組である「徹子の部屋」への出演が実現したのか。テレビ局関係者が解説する。
「頂いた恩は必ず返すという羽生の人柄とテレ朝の長年の努力が実を結んだ形でしょう。『徹子の部屋』が放送されるテレ朝は羽生のプロ転向前から取材やインタビューを積極的に行い、旧知の関係者も多く強いパイプがあります。引退時も特別番組を放送するほど今も蜜月。今年4月にはテレ朝が初の単独アイスショーに独占密着して番組を制作して反響を呼びました。また、5月中には羽生も参加する『ファンタジー・オン・アイス』の幕張公演最終日がCSテレ朝チャンネル2で生中継される予定になっています。ことほどさように、局を挙げて長時間積み上げてきた関係性が今回の『徹子の部屋』出演を後押ししたんでしょうね」
さらに、黒柳とは2022年の「NHK紅白歌合戦」で審査員席が隣同士だったという縁もある。また、トーク番組ならばバラエティー色もそこまで強くない。そんなテレ朝側の判断もあって、スポンサー受けも抜群で高視聴率も見込め、各局ともノドから手が出るほど欲しかった羽生のバラエティー出演に至ったという。
「テレ朝は今後も羽生の活動をバックアップしていくことになるでしょうし、羽生の性格からしてその恩を返してくれるでしょう。各局からは俳優やキャスターのオファーも舞い込んでいますが、羽生が今優先しているのはやはりフィギュアスケート。プロに転向してもこだわっている四回転半ジャンプ成功に向けて日々スケートリンクでトレーニングを積んでいます。その成功の瞬間もテレ朝は独占で撮影したいと、目論んでいますよ」(前出・テレビ局関係者)
そのメディア出演を巡り、さまざまな思惑が交差する羽生だが、今後の活動からますます目が離せない。