火曜夜9時から放送中の「unknown」(テレビ朝日系)と夜10時から放送の(TBS系)。どちらも結婚する男女に降りかかるさまざまな問題を描いている。
「unknown」は、雑誌記者の闇原こころ(高畑充希)と警察官の朝田虎松(田中圭)が互いに惹かれ合い婚約するのだが、こころは実は、吸血鬼。そして虎松の父親(井浦新)は殺人犯だ。この秘密を互いに共有し、めでたしとなるその最中、吸血鬼を連想させる事件が次々と起こるという物語である。
一方、「王様に捧ぐ─」は、絶世の美女であるがゆえに他人からは妬まれる羽田綾華(橋本環奈)が、自身が働く結婚式場「ラ・ブランシュ」の社長・新田東郷(山田涼介)から、式場のイメージアップのため契約結婚を持ちかけられる。綾華の実家は、経営不振の蒲鉾屋で、しかも両親と5人姉弟の大家族。綾華は、家族のために結婚を受け入れるのだが、やがて東郷の優しさに惹かれていく、というものだ。
初回の平均視聴率は、どちらも7%台の中間だったが、5月9日放送の第4話は「unknown」が5.6%、「王様に捧ぐ薬指」が6.9%と、1.3ポイントも差がついた。
この差はどこにあるのか。
「視聴者の感想として『unknown』は、吸血鬼、殺人犯の息子、BLを連想させる演出など“闇鍋”のように詰め込み過ぎで『主軸をサスペンスに絞ってほしかった』というものが多いですね。比べて『王様に捧ぐ─』は、橋本と山田が幼く見えるとの不評もありましたが、話が進むうちに『東郷と綾香が少しずつ惹かれあってる感じがすごくいい』『理屈抜きで癒やされる』など、評価が上がってきています」(テレビ誌ライター)
火曜ドラマの勝負。今のところ「王様に捧ぐ─」に軍配があがっているようだが、まだまだ両ドラマのこの先の展開と反響に注目だ。