あれだけ博識の彼女が、そんな基本的なところを間違えるなんて! そう驚いた視聴者もいたようだ。
5月23日放送の「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系)では、東京・新宿を通る鉄道路線を特集。JR中央線の利用者として出演したモデルでタレントの市川紗椰は、同線の武蔵境駅から伸びる西武多摩川線に乗って通学していたことを明かしていた。
番組では沿線で経験した恋が話題に。MCの明石家さんまから話を振られた市川は「えっ、ないです」と答えつつ、西武多摩川線には高校時代に通っていたインターナショナルスクールと府中競馬場があると説明だ。
そのうえで「学校の人か競馬場の人しかいないから、基本的にみんなちょっと常識がズレてるんですよ」と放言。周りから「そんなことないよ!」との声がかかるなか、さんまは「恋しないよなあ! 優駿とかって帽子かぶっとんのやろ?」と、市川の発言を上手いこと茶化していたのである。
「番組ではさらりと流されたこの場面ですが、市川が利用していた西武多摩川線を知る地元民は『府中競馬場って!?』との疑問を抱くことに。どうやら市川はギャンブルに詳しくないらしく、別の施設を競馬場と勘違いしていたようです」(西武多摩川線を知る地元ライター)
市川が通っていた東京・調布市のアメリカン・スクール・イン・ジャパン(ASIJ)は、120年を超える歴史を誇る名門校。最寄り駅は西武多摩川線の多磨駅で、近隣に東京外国語大学もあることから国際色豊かな路線となっているのが特徴だ。
一方で府中競馬場(東京競馬場)はASIJから直線距離で5キロ強あり、鉄道で直接向かうことはできない位置関係にある。府中競馬場は京王線沿線に所在しており、京王線と西武多摩川線は立体交差しているものの、正式な乗換駅とはなっていない(徒歩連絡は可能)。そのため市川が語っていた「競馬場の人しかいない」は、実情にそぐわないのである。
「市川はおそらく、西武多摩川線の競艇場前駅にある多摩川ボートレース場を、府中競馬場と混同していたのでしょう。中央競馬(JRA)が基本的に週末にしか開催されないのに対して、競艇は平日にもレースが行われているため、西武多摩川線にASIJの学生と競艇ファンが同乗する場面は日常なのです」(前出・地元に詳しいライター)
間違えられた府中競馬場としてはいい迷惑だが、市川と言えば鉄道に加えて相撲やアニメ、さらにはロックや読書と幅広い趣味の持ち主として有名。さらには早稲田大学卒業の才女でもあり、いわゆるインテリタレントとしても活躍している。
そんな市川がよもや競馬と競艇の区別もつかなかったとは驚きだろう。どうやら鉄ヲタとしてはマニアをうならせるほどの博識ぶりを誇りながら、ギャンブルの知識はさっぱりの様子。興味のない分野に関してはごく人並みの知識しか持っていないことを露呈していたようだ。