嵐の二宮和也、KAT-TUNの中丸雄一、Hey! Say! JUMPの山田涼介、Sexy Zoneの菊池風磨らが5月21日、公式YouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」を更新。同チャンネル開設2周年を祝った動画を配信したが、その後、ネットメディア「ねとらぼ」が5月24日、当該動画が“人種差別”にあたる可能性を報じ、ネット上で大きな反響となっている。
「記事で扱われたのは『【2周年!!】私財を投げて自分達で祝おうかとなった日』と題した動画。タイトルどおり、YouTubeを始めて2周年を迎えたことを記念し二宮が“最新のお祝い”として世界の人たちがお祝いしてくれるという動画『世界からのサプライズ動画』を自腹でオーダー。それを初公開するというものでした。総額約2万円をかけ、できた動画はアフリカ南部のザンビア共和国から上半身を脱いだ姿の筋骨隆々の黒人男性らが登場。お祝いの言葉を言いながら空砲を鳴らし、『ジャにのちゃんねる2周年おめでとう』と書かれた黒板や『チャンネル登録よろしく!』と書かれた横断幕を持ちながら音楽に合わせて踊るという内容でした。何も知らずに、できあがった動画を見た中丸は『めちゃめちゃイカつくないですか?』『何の縁もゆかりもない人たちだよね?』『めちゃめちゃいいカラダしてんな』『あ~でもなんかいいですね。陽気な感じいいっすね』などと評しつつ、戸惑っていました」(芸能記者)
ところが、同記事によると、この「サプライズ動画」が人種差別ではないかと批判の声が広がっているという。
「『世界からのサプライズ動画』という名称のサービスは複数存在しており、以前から国内外でその取り組みを問題視する声が上がっていたそうです。ジャにのちゃんねるの当該動画についても上半身に服を着ていないことなど『アフリカのステレオタイプ的な格好をさせられること』『出演者たちに無関係なコメントを読み上げさせられていること』『それを見た日本人が笑って“消費”していること』などを挙げて、人権侵害であるとする意見を紹介しています」(芸能記者)
しかし、ネットでは「言葉がわからないのをいいことに下ネタや侮辱的な言葉を言わせたのなら問題視すべきだと思うが、今回の件ではどこに問題があるのかわからない」「日本で考えたら忍者や着物姿なんかで遠くの人にコメントしたりお祝いしてるようなものだと思ってたけど」「本人やその人の属する国、黒人の何らかの団体とかから抗議が出てるわけでもないのに、全く関係のない人たちが『差別だー』って言うのはおかしいし、差別だって騒ぐ人の方がよっぽどの差別主義者なんだと思う」など反論が圧倒的だ。
「この動画サービスは昨年11月13日放送の『スクール革命!』(日本テレビ系)でも紹介されていましたが、特に問題視されることはありませんでした。ただ、二宮は依頼した動画について『今後、エンディングがこれになります』と宣言していましたが、騒動が影響したのか、5月24日に公開した動画に“エンディング動画”は含まれていません」(前出・芸能記者)
影響力の大きいタレントゆえ、一挙手一投足が問題化しやすいこともあるのかもしれないが、差別問題についての議論を深めるきっかけになったという考え方もできそうだ。
(柏原廉)