ダウンタウンの松本人志とタレントの中居正広がMCを務め、話題性抜群で始まったトーク番組「まつもtoなかい」(フジテレビ系)が早くもファン離れの危機に陥っていると5月24日、ニュースサイト「日刊ゲンダイDIGITAL」が報じている。
「記事によれば、初回は6年ぶり共演となった元SMAPの香取慎吾がゲストで登場し、平均世帯視聴率10%台を記録し、Tver、FODでの見逃し配信の再生回数はフジのバラエティ史上最高でしたが、上沼恵美子&北川景子がゲストの2回目は5%台に急落。以降、4~5%台を推移し、特に前半ゲストが岡田准一と広末涼子、後半ゲストがSnow Manの4回目や、5月28日放送の5回目ゲストが小栗旬であることに、『ジャニーズのための番組』とか、『(中居が司会を務める)「金スマ」(TBS系)とゲストが被っている』といったネット上の声を紹介しています。回を重ねるごとに鮮度とスペシャル感が落ち、さらに性加害報道で揺れるジャニーズとの過度な絡みにリスクがあるとの指摘も報じています」(週刊誌記者)
同記事の番組についての分析に、ネットでは、「売れている売れてない関係なく興味深いゲストの組み合わせで、1時間トーク番組だったら見続けたいけど」「松本さんと中居さんに何をさせたいのかよくわからない番組だと思います」「スペシャル枠からレギュラー枠へ、深夜帯からゴールデンに”昇格”する時に、多くの番組で経験したことが、ここでも起きてしまったかという感じ」などの意見が続出している。芸能ライターが解説する。
「本来トーク番組は、トークでゲストの知られざる一面や魅力を引き出していくのが王道。かつてダウンタウンがMCを務めた音楽トーク番組『HEY!HEY!HEY!』(フジ系、1994年~2012年)はまさにそれでした。シャ乱Qや西川貴教など、番組への出演で魅力を引き出され、ブレイクするミュージシャンも少なくなかった。しかし、『まつもtoなかい』のゲストの人選は、今のところ話題性、人気頼みの印象が拭えません。本当にそこで勝負したいなら、むしろ、松本や中居がいなくても成立するんじゃないでしょうか。今の“メジャーなゲスト”路線にこだわり続けるなら、再び元SMAPのメンバーをゲストに呼ばない限り、初回超えは難しい気がします。この番組で知られざる魅力が引き出されブレイクするような人選が必要だと思いますよ」
このまま右肩下がりで1クール打ち切り、などということにならぬよう、番組関係者の踏ん張りを期待したい。
(柏原廉)