ついにこの曲がキター! アイドル好きの視聴者は歓喜していたようだ。
6月1日に再放送されたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」第52回では、アキ(能年玲奈)とユイ(橋本愛)による一日限定のアイドルユニット「潮騒のメモリーズ」がついにお座敷列車に登場。本作を彩るアイドル要素がいよいよ本格化する期待を抱かせた。
その一方で、二人のことを虎視眈々と狙っている者たちの存在も発覚。琥珀職人の勉さん(塩見三省)に弟子入りしていた水口琢磨(松田龍平)が、実はスカウトマンらしいことにユイは気づいたのだった。
水口は「太巻さん」なる人物とケータイで会話。その様子をこっそりと聞いていたユイは、パソコンで太巻について調べ、ついには元振付師でプロデューサーの荒巻太一であることを突き止めた。その検索画面にアイドルファンが食いついていたのである。
「ユイが見つけた荒巻の経歴には『アメ横女学園芸能コース』をメジャーデビューさせたプロデューサーと掲載。デビュー曲の『涙目 セプテンバー』が60万枚超のスマッシュヒットだったほか、サードシングル『暦の上ではディセンバー』は初のミリオンヒットだと紹介されていました。その曲名にアイドルファンが一斉に沸いていたのです」(アイドル誌ライター)
今後、作中でも歌われることになる「暦の上ではディセンバー」は、歌唱を担当したアイドルグループのベイビーレイズが2013年9月11日に5thシングルとしてリリース。オリコン初登場6位となり、同グループにとって初のベストテン入りを果たした記念すべき楽曲となっている。
Aメロやサビとは調の合っていない独特のイントロが脳裏にこびりつき、作中の2008年時点ではアイドル楽曲でも類を見なかったラップパートも特徴的。リリースから10年が経った今でも古さを感じさせないクオリティとオリジナリティは流石だ。
そんな「暦の上ではディセンバー」にはもう一つ、大きな特徴があるという。それは本作「あまちゃん」にとっても、作中に登場するアメ横女学園にとっても見逃せない特徴だというのである。
「アメ横女学園には前述のデビュー曲『涙目 セプテンバー』に加え、2ndシングルの『空回りオクトーバー』や4thシングルの『宇宙船リメンバー』など、一貫性を持った曲名のレパートリーがあります。ところが実際に楽曲が制作されたのは、劇中歌の『暦の上ではディセンバー』ただ1曲だけ。つまり真の意味での持ち歌は、この曲だけだったのです」(前出・アイドル誌ライター)
その「暦の上ではディセンバー」はSpotifyやApple Musicなど、多くのサブスク音楽配信サービスで聴くことが可能。再放送中の「あまちゃん」ではまだアキとユイが「潮騒のメモリー」を歌っているところだが、ファンとしては一足先にアメ横女学園のミリオンヒット曲を頭に叩き込んでおくのも一興ではないだろうか。