6月7日、爆笑問題の太田光が、レギュラーを務めるラジオ番組「爆笑問題カーボーイ」(TBSラジオ)で、ダウンタウン・松本人志への“物言い”で賛否を集めるオリエンタルラジオ・中田敦彦について言及した。
中田は5月29日にアップした自身のYouTube動画の中で、松本がお笑いコンペティションの審査員を担当しすぎている現状を「とんでもない状況」と問題視。「今のお笑い界の全てが松本さんで決まってます」「審査員、何個か辞めてくれないですか?」とも言い放っている。
この提言が各方面に波紋を広げる中、事あるごとに中田から「1番尊敬する先輩」として名前を挙げられてきた太田が、ラジオを通じて「反応」した。
まず太田が疑問視したのは、“松本がお笑い界の基準になっている”という中田の主張だ。太田は、各審査員が賞レースで最も大きく重視しているのは“観客のウケの度合い”であるとし、最終的には松本を含めた複数人による審査員の投票で決まるものだと指摘した。
よって、太田には、中田こそが松本のことを「1番過大評価している」ように思えると述べ、「そこまでピリつかなくていい。本人同士で話せばいいと思う」と提案。また、「あっちゃんが言ってる意味っていうのは“権威”だと思うんだよね」と推察すると、「“本当はこいつは権威が欲しいの?”って、オレはあれ(提言の動画)見て、こういうふうに思われちゃうよって、思っちゃったんだよね。たださ、権威なんて邪魔なだけだよ、お笑いにとって」とも持論を展開している。
「太田は、中田とは多くのバラエティー番組で共演し、1月にはYouTubeでもコラボするなど、関わりは深いですね。今や大御所の中では、数少ない感がある“中田の理解者”ですが、今回の提言については、冷静に第三者の視点からジャッジしています。中田がやや過剰な論調を展開してしまったと感じる点や、世間から誤解されてしまう可能性がある部分も述べるなど、ニュートラルな見解を出しました。ネットでは、この穏健な姿勢に対し、『暴れん坊でよく炎上する割に、こういう時は誰よりも優しい太田さん』『誰のことも責めない太田の人柄が出てますね』『あっちゃんはちゃんと諭してくれる太田さんの存在に感謝すべきだと思うよ』などの声が出ています」(テレビ誌ライター)
途中には、「オレ、思うんだけど、あっちゃんと松本さんね、ケンカは良くないと思う」「オレが中に入って、仲裁したほうが」「太田、動きます」などと口にしたが、相方の田中裕二から「変なことになるから動くな」と突っ込まれてもいた。太田にとって、中田は今でも可愛がっている後輩のひとりであることは間違いないのだろう。
(木村慎吾)