自ら「汚してしまった」仕事に戻れるのはいつのことだろうか。
女優の広末涼子が6月14日、週刊誌で報じられていた不貞に関して謝罪文を公開した。インスタグラムで公開された直筆の謝罪文では、週刊誌が報じた不貞関係について「記事の通りです」と認めており、「私の憧れだった女優業を汚してしまった」との反省が綴られている。
今回の不貞騒動はすでに各方面に影響を及ぼしている。キリンビール「本麒麟」のCM動画が公式サイトから削除されたほか、連載中の女性誌「STORY」(光文社)ではスポーツ紙の取材に対し「関係者と対応を協議中」と回答。ページの差し替えは不可避だろう。
故郷である高知県を舞台にした主演映画(来年公開予定)では、撮影が延期に。高知フィルムコミッションではホームページにて「この度制作側の都合により、予定していた撮影のスケジュール全体を中断することとなりました」と明かしている。
「その余波は朝ドラにも及んでいます。放送中のNHK連続テレビ小説『らんまん』では広末が、主人公・万太郎の母親・ヒサ役で出演。ヒサは第5回で病没していましたが、その後も何度となく回想シーンに登場していました。今後も回想シーンが予定されていたのであれば編集のやり直しは不可避ですし、そもそも広末自身が今後の朝ドラに出演する可能性はゼロになったといっても過言ではありません」(芸能ライター)
そこで気になってくるのが、女優・広末涼子の今後だ。当面、映像作品に出演できないことは確実で、とくに地上波ドラマへの復帰は絶望的。それは前例を見れば明らかなのである。
2020年1月に若手女優との不貞が明らかになった東出昌大は、当時放送中だった主演ドラマ「ケイジとケンジ~所轄と地検の24時~」(テレビ朝日系)こそ最後まで出演し続けたものの、現在放送されている同作の続編には起用されていない。それどころか不貞発覚以降の地上波出演は皆無で、昨年2月に放送されたオムニバスドラマ「にんげんこわい」(WOWOW)にこそ出演したものの、その後もドラマ出演はないままだ。
東出の不貞相手だった唐田えりかも、騒動以降はドラマ出演がなし。映画では今年になってから3作品で主演やヒロインを務めているものの、いずれも全国上映ではない小規模な作品ばかりとなっている。
不貞とは異なるケースだが、2019年に薬物関連の罪で有罪判決を受けたピエール瀧も、事件以降はドラマ出演がゼロ。世間をにぎわせた事件やスキャンダルの後は、映像作品への出演はかなり厳しいのが現実なのである。
「そんな東出、唐田、そして瀧に共通しているのが、Netflixの作品には出演しているということです。東出は2022年にバラエティ番組『トークサバイバー!』内のミニドラマに出演。唐田は今年公開予定の配信ドラマ『極悪女王』でプロレスラー役を務めます。そして瀧は、世界的なヒット作となっている『サンクチュアリ -聖域-』に元大関の猿将親方役で出演。いずれも重要な役どころであり、俳優業復活への試金石と見られています」(前出・芸能ライター)
そうなってくると広末もやはり、Netflixで女優業に復帰するのだろうか。昨年には連続ドラマ「ユニコーンに乗って」(TBS系)で大手IT企業の経営者を演じ、今期は朝ドラに出演していたとあって、彼女の女優業を楽しみにしているファンは少なくないはずだ。
「演技力や存在感は文句なしの広末ですから、制作側としても出演してもらいたい女優の一人と言えるでしょう。とはいえ今回、不貞を全面的に認めたことで、地上波ドラマへの復帰は絶望的。そうなるとやはりNetflixが最も可能性の高い場になりそうです」(前出・芸能ライター)
東出が不貞発覚からNetflix作品に出演するまでは、約2年間のスパンがあった。それにならえば広末の女優業復帰は2025年以降となるのかもしれない。