お笑いタレントの今田耕司が6月10日放送の「今田耕司のネタバレMTG」(読売テレビ)で語った、先月19日に他界した元タレント・上岡龍太郎さんとの思い出が反響を呼んでいる。
まず、今田は、若手時代に共演経験のある上岡さんの人柄を「とにかく優しくてビックリした。ニコニコして穏やかで、後輩を見守るような表情で、何と温かい人やと思いました」と語る一方、趣味としてのゴルフをせずにいるのは、「上岡さんが原因」だと告白した。
何でも、ある日、今田が上岡さんに「ゴルフへの憧れ」を口にしたところ、上岡さんからは「何でキミらみたいなんがゴルフやるねん?」「ゴルフっていうもんは、人生何もかもうまいこといってる人間が、一つぐらい思い通りにならんことがあってもええな、ってやるもんやで。キミらまだ芸能界でうまいこといってへんやろ。そんな人間が、もう一つ、うまいこといかんもんを始めてどないするねん」との言葉が返ってきたという。
これを聞いた今田と東野幸治は「確かに!」と感銘を受け、いつの日か芸能界で“何もかもうまくいくようになれば”ゴルフを楽しもうと決めたという。
「当時のお笑い界には珍しい“インテリ派芸人”として異彩を放っていた、上岡さんらしい言葉に、世間からも納得の声が続出。『上岡節ですねぇ~』『“粋な話芸”を超えた何かがある』『その発想はなかったな、スゴいね』などの反応が寄せられました。独特な表現と分かりやすい説明には『さすが上岡さん!』との声も。その後、“何もかもがうまくいく日”を目指していた今田ですが、現在でも『ゴルフはできていない』と説明。続けて、『なのに東野は、悠々とゴルフやっとる! ?同じとこで聞いてたはずやのに。さすが素通り! 刺さってなかった。あいつの胸は沼地です』と、上岡さんの教えを“スルー”した東野にツッコミを入れていました」(テレビ誌ライター)
長く芸能界で独自の地位を築き、58歳での引き際も美しかった。そんな“何もかもうまいこといってた”上岡さんが今田に芸人人生を考えさせた「金言」はいまや、その説得力を増すばかり─。
(木村慎吾)