6月25日に放送された「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)最終回の平均世帯視聴率が13.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことがわかった。個人視聴率は8.3%だった。
「『ラストマン』は4月23日放送の初回視聴率が14.7%と4月期民放連ドラでトップの数字を叩き出し、2週目は13.1%、3週目以降も12%台をキープと安定した数字で、全話を通して12%超えと圧倒的でしたね。全盲のFBI捜査官・皆実広見(福山雅治)が仲間や最新テクノロジーの助けを借りて事件を解決するという斬新さ、週ごとの事件解決以外にも、皆実の両親を死に追いやった41年前の事件の真相解明に徐々に近づく展開が視聴者を飽きさせず3カ月引っ張ることに成功しました。皆実の相棒を務めた護道心太朗(大泉洋)のキャラも魅力的でしたね」(テレビ誌ライター)
皆実の両親を殺害したのは心太朗の実父・鎌田國士(津田健次郎)ではないのでは?と、かねてから疑問を持っていた皆実は、最終話でついに真犯人を突き止める。
「10話かけて少しずつ真相に近づいていく描写が優れていたことももちろんですが、もうひとつの重大な謎・皆実と心太朗の本当の関係がきっちり描かれ切ったことも視聴者の評価が高かったポイントと言えそうです。2人の関係については『実は兄弟ではないのか?』といった声が視聴者からは早い段階から上がっていました。第2話の最後で、皆実が母親直伝の肉じゃがを心太朗にふるまったところ、心太朗は『何だか懐かしい味がします』と答えていたので、心太朗は皆実の母の味を知っている、つまり皆実の母イコール心太朗の母ではないかという意見は少なくありませんでした。ただ、2人は母は同じでも“異父兄弟”だろうという声がほとんど。実は皆実の父親も鎌田だったという意外な結末には、度肝を抜かれた視聴者が多かったようです」(前出・テレビ誌ライター)
そして物語は、最後の最後でまたも視聴者の意表を突く意外な展開に。アメリカに帰国する皆実を見送りに空港へやって来た心太朗に、皆実は「では…また来週」と声をかけたのだ。
きょとんとする心太朗に皆実は、FBIと警視庁の交換研修制度で、次は心太朗がアメリカへ来る番だと告げたのだ。
皆実も知らないところで、アメリカのエージェントが心太朗を審査していたというのだ。審査していたエージェントとは何と、皆実が滞在していたホテルで世話係をしていた難波望海(王林)。最後の最後まで視聴者の意表を突く展開の連続は見事としか言いようがない。
視聴者からは「Season2フラグか?」「スペシャルドラマか映画版来そう!」と、続編に期待する声が上がった。
本編が終わり、提供を紹介する画面では「またお会いする日が楽しみです」の文字が。心太朗が皆実と共にアメリカで活躍する続編に期待したい。
(石見剣)