歌手・田原俊彦が6月25日、東京・豊洲PITで開催された最新シングル「ダンディライオン」の発売記念ライブを行い、恩人である故・ジャニー喜多川氏への想いを語った。
2019年に他界したジャニー氏をめぐっては、元所属タレントに対する合宿所での性加害問題が大きな社会問題となっている。この日、ライブで8曲を熱唱した後、田原は、自身のYouTubeチャンネルにまつわる話題の中で「1番盛り上がったのは合宿所の話なんですけど」と、性加害の舞台となった合宿所でのエピソードを披露した動画に言及した。
続けて、「人生いろいろありますよ。ボクも(騒動の)当事者でもありますから。言う人言われる人、いろんな立場でいると思いますけど、ボクの思い出の中では素晴らしい思い出しかなくて」とし、現在の田原俊彦がいるのは「ジャニーさんのおかげ」と感謝している。
「6月12日に配信されたエンタメサイト『ENCOUNT』のインタビューでは、ジャニーさんの騒動について『話したくない』『ジャニーズを辞めて30年だよ。そんな人間が言っちゃダメでしょ』などと語り、具体的なコメントを拒否。今回は“自分の中ではいい思い出しかない”として恩人への感謝の言葉を口にしましたが、これには世間からの印象が真っ二つに分かれています。『田原さんにとっての素晴らしい思い出を語っただけ』と擁護する声のほか、『感謝や称賛するコメントを今出すのは違う』『自分の発言は被害にあった後輩たちも聞いてるって事をわかってる筈だよね』『トラウマになって苦しんでる人がいるということも思慮しないといけない』など、被害者側への配慮を求める指摘も寄せられました。性加害騒動は被害者にとってデリケートな問題ですから、今は黙っておくというのが賢明な立ち振る舞いなのではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
田原は6月18日に生放送された情報番組「サンデー・ジャポン」(TBS系)でも、「ジャニーさん万歳!」と発言。一部視聴者から批判の声が出ていたが、はたして彼の真意はどこにあるのか。
(木村慎吾)