その発言に肝を冷やした人たちもいたに違いないだろう。
7月9日に放送されたラジオ番組「山下達郎のサンデー・ソングブック」(JFN系)では、山下がジャニーズ事務所を巡る性加害問題に言及。ジャニーズ事務所と長年の協業関係にあることについて、忖度と解釈されるならそれでも構わないと前置きしたうえで、「そういう方には私の音楽は不要でしょう」と発言したことが話題を呼んでいる。
この発言にはファンの間からも賛否両論が噴出。性加害に目をつぶるものだと批判する声もあれば、音楽の仕事を通してしかジャニーズ事務所と関係していない山下を批判するのはお門違いとの指摘も少なくない。
ただ自身のファンに対して「そういう方には私の音楽は不要」と言い切ったことには、性加害問題云々とは関係なく、売れっ子音楽家の驕りと眉を顰める向きも少なくないようだ。その一方で今回の発言に青くなった人たちもいたというのである。
「山下の番組は『山下達郎の楽天カード サンデー・ソングブック』が正式名称で、楽天カードが冠スポンサーとなっています。ほかにもエアウィーヴがスポンサーに名を連ねるほか、文化シヤッターと三菱ガス化学では同番組でCMを放送中。この4社に対してはスポンサーとしての責任を問う声もあがっており、各社の広報担当者や広告代理店は今回の発言に頭を抱えているかもしれません」(業界関係者)
SNS上では真偽こそ明らかではないものの、山下の発言にムカついたので楽天カードを解約したとの声もある。各社に対して「スポンサーを降りるべき」と迫る声も少なくない。
しかも楽天カードではVISAやマスターカードといった国際ブランドと提携しており、それらのブランドでは最近、大人向け動画を販売するサイトとの提携を解消するといった動きもある。消費者から性加害問題に関するクレームが寄せられた場合、真摯な対応が求められるのではないか。
果たして同番組を巡って今後、これらのスポンサー企業はどう対応するのか。まずは7月16日の放送でスポンサー各社のラジオCMが流れるのかどうかに、注目が集まるところだろう。