家計管理が上手な人に話を聞くと、「収入が多いから勝手に貯まっていく」とは限らないようです。
「収入が少ないからこそ工夫して貯めている」「少しずつだけど確実に増やしている」というように、上手に管理している人は次のようなことを大切にしている人が多いんです!
■管理に時間やお金をかけている
管理に集中できる人は、管理に意識を向けて手間暇をかけられる人。貯金額や年間の予算、生活費がどのくらい必要かなど、いまの家計の状況をしっかり把握している方が多いものです。
実態が分からなければ作戦や改善策を考えることは難しいですから、現状を把握しておけるように時間や費用をかけることが無駄になることはありません。時間をかけるのが難しい場合は、有料サービスを利用して家計の“見える化”をするのもいいでしょう。
■欲しいものがある
教育資金や老後資金、家族での旅行、マイホームの購入など、「欲しいものがある」からそれに向けてやりくりをします。使うかどうか分からないお金を貯めるより、自分たちの人生を幸せにするための“使い道”を目指す方が、前向きに家計管理に取り組めます。何のために貯蓄をするのかをしっかり考えて戦略を立てると、実現に近付きやすくなりそうです。
■安さよりも必要性・使い切りを重視している
貯蓄が上手な人が、なんでも安いものばかり購入しているとは限りません。自分にとって大切なものにはしっかりお金をかけ、我慢ばかりせずにメリハリをつけている方が多いです。
いまの生活に満足するために必要なものとそうでないものをしっかり区別し、不要なものは買わないようにすることで使い過ぎを防ぎやすくなります。「安いから」とたくさん買って使い切れないならば、必要な量を必要なタイミングで買ったほうが支出も無駄も省けますね。
何を買うか、どれを選ぶか、何を買わないか。一つひとつ自分で判断しなければならないと思うと、家計管理の負担が大きく感じられてしまいます。何を大切にして、どこにお金をかけるかをざっくり決めておくと、それを基準に判断ができるようになりますよ。これらを参考に、ご自身にあった管理方法やお金の使い方をみつけてはいかがでしょうか。
(Nao Kiyota)