森七菜と間宮祥太朗がW主演を務めるフジテレビ系月9ドラマ「真夏のシンデレラ」の視聴者たちの動きを巡って興味深い現象が起きているようだ。それは「登場人物たちの行動が突飛すぎて共感できない」と批判する声と、「理解に苦しむ恋愛行動こそ月9らしさ」と称賛する声があがっているのだ。
例えば、7月17日放送の第2話では、夏海(森)がサップの講習を終え、生徒たちが使用したサーフボードを片付けていると、そこに健人(間宮)がフラリと現れ「手伝うよ」と夏海に手を貸すシーン。これには「人の職場に押しかけて手伝うのはおかしい」と批判する声と、「小さい身体で大きなサーフボードを片付ける夏海を見かけたら、手伝いたくなる健人の気持ちはよくわかる」と称賛する声があがった。
また、第1話で、溺れているところを人工呼吸で救ってくれた宗佑(水上恒司)がライフセーバーだったことを知った理沙(仁村紗和)は、自身が働くクリーニング店で宗佑と偶然の再会。すると宗佑は唐突に「あの日からずっと考えてた。好きだ」と告白する。驚き動揺する理沙に「つき合おう」と言う宗佑に「バカにしてんの?」と理沙が聞くと「あんた危なっかしいから、守ってやるよ」と宗佑…。この会話にも「なんで宗佑は理沙を好きになったの? 危なっかしい感じがこれまでに描かれていない」と批判する声に対し、「恋にせっかちで女心なんて1ミリもわかってない宗佑のまっすぐさがいい。だから理沙は戸惑うんだよね」と共感する声が出ている。
「視聴者から両極端な意見が出るということは、健康的な状況だと言えるのではないでしょうか。どちらかの意見に偏っていたら、特に、批判的な意見が集中してしまっていたら、視聴率は今後、下降の一途をたどるでしょう」(女性誌記者)
真夏の海を舞台にした男女8人の恋の行方という、月9の王道を貫くこのドラマ。はたして、視聴者の意見もますます、ぶつかるようになっていくのかどうか。